※この記事は2019年10月19日に更新されました。

ここで質問です。

あなたは、誰かに贈り物をするときに、何を基準に品物を選びますか?

実は多くの人が贈り物をするとき、相手の欲しいものを選ぶのではなく、贈りたいもの、つまり、自分の都合で贈り物をすることがわかっています。

アメリカでは贈り物を送るとき

アメリカでは、結婚祝いや、出産祝い、その他誕生日のお祝いなどに欲しいものを登録して贈ってもらうという文化があります。

ちょうどクリスマスにサンタさんにお願いするような感覚の延長だと思います。

しかし、多くの人が、登録された欲しいものリストの物を選ばずに、自分が選んだ物の方が心が伝わると想い込み、欲しいものリストとは全く関係ないものを贈ってしまうそうです。

みなさんも子供時代、「誕生日に欲しいものを買ってあげる」と言われつつも、結局欲しいものは却下され、それに近い、親が納得するもの・・・になってしまった経験はありませんか?

贈る側は受け取る側の欲しいものリストを軽視する傾向があることがわかっています。

贈る側の心理

・欲しいものリストはあるけど、このリストよりも、「あなたのために選んだというプロセスの方がきっと喜んでもらえるはず」と考えています。

一方で

・贈る側が受け取る側になった際には、「欲しいものは欲しい、そんなものは欲しいものをもらった方が嬉しいに決まっている」と考えています。

両者は全く正反対の考えを持っているため、特に日本のように、欲しいものリストを相手に見せたり、渡しておいたりする文化のない場合は、贈り物がヒット!となることは少ないわけです。

これらをよりシンプルに理解するために面白い実験があるので紹介したいと思います。

カリフォルニア大学の心理実験

14か月と18か月の二つのグループに分けた幼児を対象として調査されました。

・食べ物の入ったボウルを二種類置きます。

→1つにはブロッコリーが入っています。

→1つにはクラッカーが入っています。

幼児に食べてもらった場合、多くの幼児がブロッコリーよりもクラッカーを好むことがわかりました。

当然、炭水化物+砂糖ですから、普通は脳覚醒と刺激を与えてくれるクラッカーを選ぶのはわかります。

次に、どちらが好きかを選んでもらったあと、研究者が幼児の目の前で・・・

→ブロッコリーをとても美味しそうに喜んで食べる。

→クラッカーをとてもまずそうに食べる。

そのあと、手を差し伸べて「ちょうだい」のジェスチャーをしました。

幼児はどうちらを研究者に渡すのでしょうか??

結果

14か月の幼児は87%が自分にとって都合の良い(自分にとって良いものであると判断したもの)クラッカーを渡しました。

しかし、18か月のグループでは、クラッカーを選択したのはわずか31%。

実に69%の幼児が、自分にとってはブロッコリーは美味しくないけど、研究者が好きなら、それを上げる。

という結果になりました。

1歳半になると、相手の欲しいもの、相手の視点でものごとを見る力が養われているということです。

結果から見えること

69%の1歳半の幼児たちは研究者の表情やしぐさのみを観察し、相手が何を手に入れたら笑顔になるのか?

を見抜いて贈り物を渡しました。

1歳半でできることがなぜ私たち大人にはできなくなってしまうのでしょうか?

それは如何に普段自分たちが気付かないうちに自己中心的に生きているか・・・を物語っているように感じます。

常に相手を観察し、相手のために何ができるか?

相手が喜ぶことはなにか?を観察することで、贈り物を選ぶ際にヒット!

を出すことができるのではないでしょうか。

シンプルな心理実験ですが、この心理実験から学べることは非常に多いと思います。

みなさんの参考になれば幸いです。