ピアノの運送といえば、日本でも引越しの際や移動の際、最も厄介なポイントの一つではないでしょうか。
ピアノを持って来られる方、またアルゼンチンでご購入される方には、それぞれに理由があると思います。
- 音楽留学
- お子様のピアノ学習の為
- ご自分の趣味のため
- インテリアの一つとして?
今回は、アルゼンチン国内での移動手段・値段・様子などに着いて触れていこうと思います。

細かい説明に入る前にまずはピアノ運送の様子をご覧ください!
誰に・どこに頼む?

一般の引っ越し屋さんは、ピアノを扱ってくれない場合もあります。
また、ピアノの専門でない引っ越し屋さんは、運び方のコツを知らないので、「できるできる」と言いながらも、10人くらいの男性で一つのピアノを囲んでワイワイしていることがあります。
毛布で包んで丁寧にしてくれますが、少し無駄な力もたくさん加わり、人数も増えるので高いです。

ピアノ運送専門業者に、是非お願いしましょう。

ピアノ運送業者ってスペイン語でなんていうの?

Transporte de piano (トランスポルテ・デ・ピアノ)と言います。インターネットなどでもし検索される場合も、この “Transporte de piano” で出てきます
今回私がお願いしたのは
Transporte de pianos Marcelo (マルセロのピアノ運送)
今回この業者にお願いしたのは、知人のおすすめであったことでした。
ウェブだけで良し悪しを判断して、大事なピアノを任せるのは少し心配です。
運送日までの流れ

- 運送屋に相談(運送希望の地区などを伝え、見積もりをしてもらう)
- 値段がオッケーなら、日程を決める
- 当日の運送に備える
運送屋に相談
希望の運送屋さんが決まったら、連絡をし、ピアノを持ち出す家の地区と、運び込む家の地区などを伝えます。
距離や、エレベーターに入るか入らないか、何階まで運ぶか(階段の場合)、解体が必要か、などによって費用が変わってきます。
日程を決める
【予算は予算なので、当日になり「ここ通らないから解体が必要だ!」となれば解体料金が加わったりしますので、注意しましょう。】
お願いしたい業者さんが決まれば、日程が決まっていればその日が空いているか、またどの日ならいけるか、そして、時間を調整しましょう。
当日の運送に備える
日程が決まったら、あとは当日運送がスムーズにいくように、準備しましょう。
ピアノの動線を確保するために他の荷物を移動させておいたり、ピアノを置くスペースを確保したり、
ごくごく一般的な準備です。
運送当日の物語

今回お願いしたマルセロピアノ運送業者。
アップライトの移動をお願いしました。
持ち出すお家に到着したのは、腰ベルトも何もつけていない男性二人。
小さな木のカートと共に登場。(普段着)
解体の可能性がある時に備えて、ねじ回しを持っていましたが、あとは手ぶらです。

カバーとか毛布とか、何かかけないの??!!

むき出しです!!
完全に生のまま運び出そうとしました。
流石に、上の蓋と、鍵盤の蓋がカパカパ開くんじゃないかと心配になったピアノの持ち主と、受け取り主は、
「せめてガムテープを」とお願いし、「そんなに心配やったら、どうぞ」と運送会社はうなずく。
エレベータにはピアノを立てないと乗りませんので、彼らは、自力でホイっとカートの上でピアノを縦にしました。
そして下界へ。
移動をし、持ち込む家に到着。
到着した家にはエレベータがありませんので、1階に持って上がらないといけません。
それも、ベルトをピアノにかけて男性二人でやってのけました。
あとは、部屋の各扉をくぐり抜けることができたらオッケーです。
気になるお値段

ピアノ運送のお値段は日本でも相場は定まっておらず、業者さんによって本当にピンキリです。
今回はマルセロさんのお値段をズバリご紹介。
ピアノ運送【ブエノスアイレス中心地内の移動】:12.500ペソ(公式レート約125ドル、ブルーレート約62.5ドル)
階段一階ごとに:1.500ペソ(公式レート約15ドル、ブルーレート約7.5ドル)
解体が必要な場合:2.500ペソ(公式レート約25ドル、ブルーレート約12.5ドル)
合計は【解体なし】:12.500+1.500 =14.000ペソ(公式レート約140ドル、ブルーレート約75ドル)

今回のピアノ運送、到着後もとっても綺麗な状態のままで、調律も思った以上に狂っていませんでした。
むき出しでの移動となりましたが、マルセロさんを信じて良かったです。
大切なピアノ、お気に入りのピアノが無事に運び込まれますように!

-
大長 志野
2011年より南米アルゼンチン・ブエノスアイレスで生活。
現地のタンゴシーンで数々の作品に携わり、作品をリリース。
ブエノスアイレスではタンゴ楽団Barrio Shinoを結成して活動。
2018年には同バンドにてアルゼンチンタンゴの巨匠:ロベルト・アルバレスをゲストに迎えた「Festejando」をリリース。
2021年より正式にアルゼンチンへ移住し、現地のタンゴシーンでタンゴピアニスト兼アレンジャーとして活躍。
Kotaro Studioにて写真撮影、録音技術 & 映像、音響編集技術講座を修了し2022年よりスタジオ内ブログにてカメラやマイクの初心者向けの記事の更新や動画のカラーグレーディングも担当。
Argentina2022.02.11【最新2022年版】アルゼンチンの物価と暮らしのポイント
Argentina2021.03.12アルゼンチンでタンゴを聞く場所!【タイプ別おすすめタンゲリーア6選】
Argentina2021.03.22牛肉大国アルゼンチン〜地元民のおすすめ厳選パリージャ店5つ!
Argentina2021.03.13日本未発売!アルゼンチンに行ったら絶対飲みたいマテ茶葉5選