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※この記事は2020年11月4日に更新されました。
以前から気になっていたモトリーフールの有力版「Stock adviser プラン(株式アドバイザー)」のサブスクリプションを購入してみましたのでレビューしてみたいと思います。
めっちゃよかったです。サブスク購入して正解でした。
米国株ファンの皆様は、それぞれお気に入りのニュースサイトやツールサイトなど日々抑えているサイトがそれぞれあるかと思います。
そんな中でもモトリーフールは基本的に無料で見れる情報サイトとして日々チェックしている方も多いのではないでしょうか?
ただし、年間199ドルというなかなかのお値段と、無料でも充分・・・な情報量と合わさってなかなか有料版に踏み切るのはハードルが高いと言えます。
今回思い切って有料版を試してみたのでレビューしてみたいと思います。
年間199ドルは高いのか?
安いのか?
気になる方は是非チェックしてみてください。
【しっかり学ぶ人限定オススメ本】投資をするなら必ずゲットしたい7冊の本 (サイト内記事)
【植物で例える】投機と投資の違いとは・・・?! (サイト内記事)
Motley Fool は怪しい?!

なんとなく、名前も「フール」とか入ってるし、怪しい雰囲気も少々あって、第一印象が悪い方もいらっしゃるかもしれませんが、その歴史は古く、1993年に金融関連の情報を発信するため、アメリカのバージニア州で始まりました。
1993年7月に兄弟であるDavid GardnerとTom Gardner、および会社を去ったErik Rydholm によって設立されました。
memo
発足当時は会員に手書きでニュースレターを送っていたそうです。
1990年代のアメリカのバブル時期に登場した投資フォーラムとして 「バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食」(エドワード・チャンセラー著) 内でも紹介されていました。
1990年代にアメリカが強気相場にあった時代、「モトリーフール」と呼ばれる高い人気を誇るオンライン投資フォーラムがあった。
エドワード・チャンセラー:新訳 バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食
そのフォーラムの若い創設者は公衆の面前で道化帽をかぶり、ウォール街の「英知」に対抗して、「愚行」こそが株で大金持ちになるための道だと説いた。
このように投機をイメージするものとして愚か者が再び登場したのはけっして偶然ではない。
David Gardner (デビッドガードナー)
1966年5月16日生まれ。
1988年に奨学金でチャペルヒルにあるノースカロライナ大学に進学。
また、ワシントンDCのセントオールバンズスクールに通い、その後マサチューセッツ州サウスボロのセントマークススクール~そこで卒業しました。
彼の投資哲学は、動的成長株の長期保有を支持しています。
Tom Gardner (トムガードナー)
1968年4月16日生まれ。
ブラウン大学に通い、1990年に英語とクリエイティブライティングの優等学位を取得して卒業。
その後、モンタナ大学で 2つの修士号を取得、2000年にストレイヤー大学から人道文学の名誉博士号を取得しています。
1993年、彼と兄であるデビッドガードナーは、貯蓄と投資について人々に教える手段としてザモトリーフールを創業。
ガードナー氏は、議会がウォール街での取引の透明性を高めるよう呼びかける前に証言しており、インターネットがその変化を強制すると信じている。
トムガードナーは現在のモトリーフールのCEOを務めています。
名前の由来
「Motley Fool」という名前は、シェイクスピアの喜劇「As You Like It」から取りました。
喜劇の中で道化師は、真実を話すことができた唯一のキャラクターでした。
memo
2001年のドットコムバブルの崩壊の際、同社は3回のレイオフでスタッフの80%を失いました。
その際、ドイツと日本での事業を閉鎖し、その後、再設立されています。
株式アドバイザー内でチェックできるトムとデビッドの保有銘柄の購入履歴もドットコムバブル崩壊以降の記録です。

【感想】めっちゃいい!

日本も同様、世界的に悪質な情報商材が流行った時期があり、令和の時代になっても一定の悪質な業者やインフルエンサーは存在しています。
そのため、「情報を買う」ということに極度の抵抗感がある方も少なくないのではないでしょうか。
筆者もその一人で、幸い情報商材屋にはめられた経験はないですが、念には念を、情報(本も含め)を購入するときはかなり迷います。
モトリーフールも約一か月検討し、その後無料の会員登録をし、有料版に移行という感じでした。
内容はとりあえずめっちゃいい。(個人の感想です)
3つの最高ポイント

1、トムとデビッドの保有銘柄の記録
これって結構すごいことで、基本的に多くのインフルエンサーや、米国株投資をしているブロガーさんなどでもすべてのポートフォリオを公開するということはなかなか勇気のいることで、いろんな事情からできることではありません。
もちろん有料だからこそできることではあるのですが、いつ買って、今〇%儲かっているか?
これが明確に記録されており、当然新しく購入した株は随時タイムラインに掲載されていきます。
もちろん投資は自己責任であり、これを見たからと言って、思考停止で真似すると自身の成長には繋がりませんの参考程度にしなければいけません。
しかし、実際に結果を出している人の動向や、銘柄の選定思考などをほぼリアルタイムでチェックできるというのは非常に価値のあるものだと思いました。
創業以来(実際はドットコムバブル崩壊後から)S&P 500が +103.0%だったのに対して、デビッドが +763.6%、トムが+241.6%。
めっちゃくちゃ結果出してますよね。
しかも2002年4月からの購入履歴がすべて閲覧可能です。
ちなみに冒頭でも紹介した「バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食」(エドワード・チャンセラー著)では、冒頭での登場の他にも233ページにもう一度登場しています。
1840年代の鉄道投機熱は地方の取引所で大衆に支持されたが、150年後、大衆はインターネットに夢中になった。
エドワード・チャンセラー:新訳 バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食
ディスカウントブローカーはインターネット株の安価な取引サービスで反映し、「ワアコ・キッド・ホット・ストック・フォーラム」や「モトリーフール」などのオンライン投資フォーラムは大人気の場所になった。
冒頭では少し詰るような表現でしたが、ここでは単純に新しい時代を表現した書き方でした。
しかし、バブルが産み出した現象としてあまり肯定的には捉えられていないようです。
2、記事が充実
ニュースなどの日常の記事はもちろん、レポート記事、過去のアーカイブ記事もかなり充実しており、考え方や分析などかなり楽しめます。
内容は基本的には初心者向けにはなっていますが、投資経験の長い人でも読み物として楽しめる内容なのではないか?
と思いました。
肌感ですが、普通に書籍としても1500円~2000円くらいの価値はあるのかな?
という感覚です。
3、掲示板でいろんな人の意見を楽しめる
掲示板機能があり、保有銘柄を初めとしていろんな銘柄ごとにスレが立っており、いろんな人の考え方を見ることが出来ます。
注意
掲示板の投稿者はトムとデビッド無関係ですので情報を鵜呑みにしたりノイズに引っかかったりして振り回されないように充分注意しましょう。
199ドルの価値はあるのか?!

筆者は充分にあると思いました。
月々約16.5ドル。
一日当たり約0.55ドルです。
ネットフリックスとAmazonのサブスクを足した感じです。

NGポイント!
ただ、何年も継続して使うか?
と言われると、過去のアーカイブ記事は書籍などでも手に入る情報ですし、他にも投資の考え方、哲学に関する書籍はたくさん出ています。
さらにリアルタイムで彼らの購入銘柄などをチェックできるのはとても楽しい機能ではありますが、ただ無条件に真似するというのはせっかく個別銘柄投資をしているのに、個人投資家としての楽しみが半減してしまいます。
ある程度彼らの動向や考え方の方向性がわかれば一つの参考までとし、毎年更新するかどうか?
と聞かれれば個人的には完全にNoでした。
基本的には彼らの推奨銘柄を鵜呑みに購入することや考え方に自論なしで追従したりすることはおすすめできないのと、そういった依存の可能性のある方にはオススメできません。
【防御術】アナリストに誘導されないために知るべき3つの真実 (サイト内記事)
投資を始めたばかりの人で、どうやって勉強したらいいかわからないという方は、「とにかく黙ってインデックス系」の本を何冊も買うよりはモトリーフールの「Stock adviser」の方が有益だと思います。
注意!
米国株のみになり、日本株はもちろんFXなどの情報は一切ありません。
モトリーフールジャパンがありますが、本家Motley Foolとは別のサイトであり、別物として考えなければいけません。
また、Motley FoolのStock adviserはすべて英語表記になっています。
英語が苦手な方や、翻訳機能を使っても修正予測の苦手な方はご注意ください。
・紹介銘柄への投資を推奨するものではありません。
・投資は自己責任です
・みなさんの参考になれば幸いです。
