日常のちょっとした買い物でも、趣味買い物でも、どんな買い物でも、この心理学実験の内容を俯瞰して捉えて、お金の魔力に取りつかれていないかどうかチェックしてみてください。
まだ現金が必要なミニマリストのための財布
ただ、日本でも保育園や介護施設などを中心に決済は現金で・・・という業界もまだまだ存在しているのではないでしょうか?
エナジードリンクの実験

ある大学で行われた実験です。
学生をA,Bの二つのグループにわけて、「集中力をアップさせる」というエナジードリンクを飲んで簡単なテストに挑んでもらいました。
Aのグループは1.89ドル請求され、Bのグループでは、「こちらは大学が大口購入で割引購入できたので0.89ドルです」と0.89ドル請求されました。
その後簡単なテストに挑んでもらいましたが、テスト結果はなんと、より高い金額を払ったAのグループの方が成績が良かったのです。
ジェネリック薬の実験

最近では日本でもすっかり定着してきたジェネリック薬品。
高額なブランド鎮痛剤と、かなり安いけれど同じ有効成分を含むジェネリックを使って行われたある実験。
実験後・・・
参加者は納得のお値段がついた高額ブランド薬を飲んだとおもっているグループの方が頭痛が早く治ったと答えた人が多かったそうです。
日常的にアスピリン(鎮痛薬)を服用している女性8000人以上を対象とした調査でした。
女性が経験する鎮痛効果の三分の一は高額なブランド薬を飲んだという意識に原因を求められると言われています。
価格がプラシーボ効果となるわけです。
この実験、もっと身近に感じませんか?

例えば化粧水や、化粧品。
例えば化粧水などは、80%程の水、10%程のアルコールに、グリセリンなどの保湿成分を数%とどれも同じなのに、「価格とブランドだけ」で効果があったりなかったりします。
一本一万円の化粧水はやはり効果がある!と実感するわけです。
コーネル大学の実験

もう一つ、みなさんにも馴染みのある食べ放題についての心理実験。
・初日あるグループが4ドルで食べ放題のビュッフェを提供された。
・翌日別のグループが8ドルで同じ食べ放題のビュッフェを提供された。
どちらのグループもだいたい同じ量を消費したが、食事の満足度が8ドルの方が高かった。

面白いのは次の点
・8ドルのグループはちょうどおなか一杯になったと答えたのに対して、4ドルのグループは食べ過ぎたと答えた。
・4ドルの人は食べた量は同じなのに、食事の万読度は低く、後で食べ過ぎたと感じていた。
価格が身体的認識を変えたことになります。
高額なコース料理で少量が運ばれてくるとき人はこう思います。
これくらいがちょうどいい!
と満足するわけです。
損したくない、認めたくないという人間の強い心理が作用しています。
その価格は本当に適正ですか?

心理作用にお金を払っていませんか?
または、結果的に心理作用に価値決定をゆだねていませんか?
例えば筆者が専門とする機材関係でもそうです。
値段が高ければいいに決まっている、高い機材を買ったからいい結果が得られるはずだと色眼鏡で検証結果をみてしまう傾向があります。
しかし、実際にブラインドで検証した結果は50円のマイク素子が、20万円のマイクよりも高性能だったり。。。も実際にあるわけです。
何かを購入する前にこの心理実験を思い出してみてください。
また、何かを購入する際は必ず、それは消費か、投資か、そして、消費の場合は許容できる範囲内か?
を考察してください。
たとえ缶ジュース一本でも考察して購入しましょう。
【米国株投資】3つのメリット
日本も20年~30年前と比べて随分と資本主義化が進んだと肌で感じる方も多いのではないでしょうか?
みなさんの参考になれば幸いです。