※この記事は2020年5月5日に更新されました。
みなさんはマイクスタンド選びに困ったことはありませんか?
なんだか結構種類があって、どれを選べばいいかわからない・・・
マイクスタンドって実は結構大事なんです。

おしゃれは足元からにゃ!
カメラマンにとっては、カメラやレンズの性能を遺憾なく発揮するため三脚が大事なのと同じですね!
マイクの性能を遺憾なく発揮するために最適なマイクスタンドを選んでいきましょう。

今回はコンサートホールなどの釣りマイクのセッティング方式などの業者向けの知識は割愛とし、一般的なステージで使用するマイクスタンドについて紹介しています!
基本的には三種類使い分ければOK

細かく分類するとかなり種類があるのですが、基本的に大きなカテゴリーで分けて考えていけばOKです。
順番に見ていきましょう。
1、標準ブームマイクスタンド
小学校や中学校の放送室や音楽室にもよく置いてあるので、マイクスタンドと言えばこれ!
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
標準的なマイクスタンドではありますが、実はこれ、使い勝手がかなり悪いんです。
また、ワンポイント録音のエンジニアとしては、ほとんど使う機会のないマイクスタンドになってきます。
標準と言いつつ、実はかなり限定的な使い方をします。
[su_box title=”主な目的” box_color=”#ffe521″]・ピアノ収録の際、超オンマイクでセットしたい方。
・ドラムのマルチ録音をしたい方。
・弾き語りをしたい方。 [/su_box]
一昔前であれば対談などでもブームマイクスタンドを設置するのが主流でしたが、今はワイヤレスも進化していますし、仮に有線でセットするにしてもラべリアマイクなど、視覚的に邪魔にならない方法を考えるのが常識となっています。
筆者は個人的にあまり好きではありませんが、超オンマイクでピアノを収録したい!
という場合は、指向性マイクをサウンドホールの近くにセットすると良いかもしれません。

ただ、超オンマイクが好みの方には最近はいいのがあるんです。。。!
ちょっとお値段は張りますが、ピアノはやっぱりオンマイクだぜ!
という方にはぴったりのマイクだと思います。
→【リモートワーク:ピアニスト編】【カメラとマイクの選び方】
基本的にDPA製のマイクロフォンは間違いは起こりません。
話がそれてしまいました。
他にも弾き語りなどの用途もありますが、現在だと他の選択肢がいくらでもあるので、特別な理由がない限り、わざわざ見た目にも存在感のあるブームマイクスタンドを選択しなくてもいいでしょう。
ちなみにピアニストがブームマイクスタンドで弾き語りをセッティングする場合はこのように映像のラインを崩さないようにセッティングしましょう。

音と絵は常にセットの時代です。マイクスタンドも構図やラインに注意しながらセッティングしなければいけません。
2、ストレートマイクスタンド
ワンポイント録音エンジニアにとっては、このストレートマイクスタンドが標準スタンドになります。
例えば、このスタンドだと、ボーカリストでもばっちり使えます。
ギターを抱えながら歌うタイプのボーカリストはやはりブームマイクスタンドじゃないとしんどいかと思いますが、歌のみの場合はストレートマイクスタンドがおしゃれ!!!
例えばこれなんかだと、メインボーカルは先ほどのブームマイクスタンドの上部を抜き取ってストレートマイクスタンドとして使っています。
バックコーラスのお二人は向かって右側のコーラスの方は標準ブームマイクスタンドですが、実質ストレートマイクスタンドとして使っていますよね。
向かって左側のコーラスの方はストレートマイクスタンドです。
ブームマイクスタンドを持っていても実際はストレートマイクスタンドとして使うことも多いわけです。
であれば、より振動の駆動域の少ないストレートマイクスタンドを最初から選択しよう!という考え方です。

個人的にですが、ボーカリストはストレートマイクスタンドがオシャレに感じます。また、映像の見栄えもいいですし、MV制作の際も構図が決まりやすいといったメリットもあります。ブームマイクスタンドが混在していてはどうしても構図が限定的になってしまうので注意です。
特に女性ボーカルなどの線の細いシルエットを撮影する場合は、ラインを取りやすいというのもメリットの一つとして上がりますね!
3、卓上スタンド
こちらはマイクホルダーがセットになっていないので注意してください!
3番目は卓上マイクスタンド。
PCデスクの上で通話や、講座などをしたり、檀上での講義などの際に便利に使用できます。
ナレーション用?かと思いきや、これ映像・録音エンジニアとして一本は持っておきたいアイテムでもあります。
というのも、例えば「琴」のMV制作の依頼が来た場合どうしましょうか?
答えは簡単です。
卓上マイクスタンドで収録しましょう。
標準ブームマイクスタンドのカテゴリーでショートブームスタンドという種類の物もあります。
しかし、持ち運びの手軽さや、安定感から筆者は琴や和楽器を収録する際は卓上マイクスタンドには随分お世話になりました。

現代の琴だとスタンドに立てて地面から離れて演奏するスタイルもあるので注意にゃ!制作の際はしっかりと現場を確認してから準備するにゃ!
ブランドは!?

クラシックプロが安くて良さそうだけど・・・?
すっごく気持ちわかります。
でも、K&Mにしときましょう。
これはもう使った感じの感想の域になりますが、K&Mにしておきましょう。
クラシックプロを買おうとしてる過去の自分自身に強く推奨したいと思います。
まとめ
・ドラムのマルチマイク録音をする方は、ショートブームスタンドや、ブームマイクスタンド、各種ドラム用のマイクスタンドが必要。
・ボーカルは特別弾き語りしないのであればストレートマイクスタンドがオシャレ!
・卓上マイクスタンドは工夫次第で様々な用途に使いまわせる。
・ブーム系スタンドは映像制作者にとっては曲者・・・
・映像制作を軸に考える場合はストレートマイクスタンドで構成しよう!
・ワンポイント録音を極めるならストレートマイクスタンドで構成しよう!