※この記事は2019年10月24日に更新されました。

本日はマスタリングのやり方とマスタリングの全体像を把握し、映像作品や音楽作品を制作していくうえで重要な意味があるということをまずは把握しておきましょう。

そして、専門用語もたくさん出てきますが・・・

大丈夫です絶対にできます。

めちゃ簡単です。

諦めずにこの機会にマスターしてしまいましょう。

マスタリングって何??

マスタリングというのは、音声編集の最終工程のことを指します。

音声編集とは、音楽制作であれば

録音→ミックス→マスタリングという三拍子が常にセットになっており、どれが欠けても音声編集は完成しません。

ミックス
ミックスやミックスダウンとも呼ばれる作業です。
ワンポイント録音の場合は、あまり重要な作業ではありませんが、一般的な録音方式の場合、パートごとにトラック録音し、それらのバラバラのパーツをミックスしなければいけません。
音の配置(定位と呼びます)を決めたり、音のバランスを決めたり、時には数十種類~数百種類のトラックをすべて整えてステレオ(2チャンネルの場合)の音場の中に配置します。
アナログ時代はミックスエンジニアとマスタリングエンジニアはそれぞれ分けられているケースもありましたが(テープの取り扱いの都合上)、現代では一人の録音エンジニアがすべての作業工程を担当します。
マスタリング
ミックスの後にするのがマスタリング。
ミックスの前にやることはありません。
最終調整と認識して差し支えないかと思いますが、実際には、音圧を整えたり、アルバム制作をする際などは、曲と曲の間の時間(ギャップと呼びます)や、フェードイン~フェードアウトの時間とタイミング、入稿する際のDDPデータ(マスタリングの専門用語で一般的なソフトでは開くことはできないデータ)に書き出したりします。
ワンポイント録音の場合は、マスタリング処理だけで仕上げることが多いです。
その際は、主に、不要な周波数帯域を削ったり、文字通りマスキングしていく作業になります。
映像制作がメインの場合は、マスタリング工程から始めることができます。

これらの作業を音、音楽の専門家はミックス8割、マスタリング2割のバランスで覚えていけばいいのですが、映像編集者の音の取り扱いの場合は、ミックス2割、マスタリング8割のバランスで覚えていく必要があります。

というのも、基本的に音楽制作におけるミックスというのは、膨大な数のトラックを取り扱う必要があるのに対し、映像の場合は、ワンポイント録音か、多くても、数種類の楽器の収録になるかと思います。

実際にミックスダウンと呼ばれる作業はかなり難しく、膨大な専門知識が必要だったり、高額な専門機材が必要になってきます。

ミックスをしなければならないケース(マルチトラックレコーディングと呼びます)になりますと、そもそもの録音システムも巨大になってきますし、習得しなければならないスキルの数も膨大になってきます。

もちろん根気と根性さえあれば習得可能!

チャレンジしたい方は諦めずに覚えてみてください。

チャレンジしたい方のためのマルチトラックレコーディングのやり方とミックスダウンのスキルについてはまた別の機会に。

一般的なバンド形式の収録や、オーケストラのパート録りなどになってくると基本的には外注したほうが確実に時間的コスパがいいのは事実です。

映像編集者が習得しておきたいマスタリングの工程を順番に見ていきましょう。

大丈夫です!簡単です!

3ステップで工程を見ていきましょう!

1、イコライザーを使って周波数帯域を調整
→たいていのマスタリングソフトにはイコライザーというプラグインが内蔵されています。
例えば、筆者がおすすめしている DaVinci Resolve の無償版でも音声編集のエリアには無償のイコライザーのプラグインが搭載されています。
専用のマスタリングソフトを使わなくても、充分に調整していけますので安心してください。

動画編集ソフト おすすめはどれ??

2、他に使うプラグインはたったの2つ!リバーブ+コンプレッサーでリッチなサウンドに
→イコライザー+リバーブ+コンプレッサーの3つのプラグインが出てきましたが、最初のステップではこの三種類さえ取り扱いできればかなりリッチなサウンドに仕上がります。
極端な話イコライザーだけでOK!リバーブとコンプレッサーで迷走してしまうくらいなら使わない方が得策です!

3、ノーマライズで最終調整
→録音にまだ慣れていないうちは、ノーマライズ処理を施すと基本的にゲインが跳ね上がるかと思います。
これはいかなる再生環境でもしっかりと音を届けるための最重要項目で、このノーマライズ処理を怠ると、Youtubeにアップしても音が小さい、、、、声が聴こえない。。。と言われてしまいます。
PCではちゃんと聴こえていたのに、スマホに入れて再生したら音が小さすぎて聴こえない。。。となってしまわないためにもノーマライズを絶対に忘れないように肝に銘じておきましょう。

文字が多いですが、たった3ステップ実質2ステップで基礎編は終わりです。

おすすめのマスタリングソフトは??

映像コンテンツがメインの方

・登場人物のナレーション音声のみ
・自然界の音をワンポイント録音
・鉄道などのシンプルなワントラック音源

さて、上記のように基本的に音がメインではない、、、というと語弊があるかもしれませんが、音楽コンテンツが軸ではない場合は、 DaVinci Resolve の卓(ミキサー部分の呼び方)で充分です。

それ以外に別途マスタリングソフトを導入する必要はありません。

ただし、音楽系の映像作品を制作する場合であったり、音にこだわりを持たせる映像を制作する場合や、96khz以上のハイレゾ音源を取り扱ったりする場合は、サウンドフォージ(SOUND FORGE)がおすすめ!

他には音楽業界では人気のSteinberg WAVELABというソフトもあります。

筆者は両方持っていますが、今はもうサウンドフォージしか使っていません。

ちなみに音楽制作がメインの方や、音楽家の方は、DDPファイルを取り扱いたい場合、WAVE LAB のプロ版を購入するしかありません。

少々お高いですが、CDアルバムなどを制作する場合、DDPファイルで入稿するのと、ディスクに焼き付けて入稿するのとでは、プレスした際の音質に圧倒的な差が出てきます。

読み込みのみできるソフトなども登場していますが、DDPファイルを取り扱うならWAVE LABプロ・・・と頭の片隅に置いておきましょう。

DDPファイルは必要なのか・・・?
筆者は基本的に必要ないと感じています。
過去に録音スタジオのアシスタントや、音楽レーベルの運営時に必要に迫られてDDPファイルの取り扱いはしていましたが、CD制作の需要はもうほぼなくなったと感じています。
今後はCD媒体で誰かに何かを伝えていくという気があれば、DDPファイルは必須となってきますが、DDPファイルを取り扱いたいがために、数万円のソフトを導入するのであれば、その分、マスタリング作業で音をリッチにするプラグインを導入したほうが遥かに高い需要が生まれると思います。

準備編まとめ

2019年現在映像編集者が音について覚えなくてもいいことリスト

・DDPファイルの取り扱い
・96khz以上のハイレゾ音源のマスタリング
・複雑なミックス作業
・専用ソフトの取り扱い

音楽系の映像作品を制作予定だったり、受注があった場合は最後の「専用ソフトの取り扱い」を覚える必要があります。

でも、大丈夫、動画編集よりもはるかに低スペックマシンで動作しますし、工程も簡単です。

また、複雑なミックス作業をしない場合は、高性能なモニタースピーカーも不要です。

オーディオをモニターできる、インターフェイスと、ヘッドホンの作業でOKです。

モニターヘッドホンはおすすめが1つしかない件

次回実践編で

・ DaVinci Resolve 内での簡易マスタリングの工程
・専用ソフトを使ったマスタリングの工程

を見ていきましょう。

みなさんの参考になれば幸いです。