【タルムード】骨が引っかかったライオン (投資や交渉)

※この記事は2020年10月15日に更新されました。

ポイント

タルムードの話は人の数だけ答えがあります。

正解は一つではありません。

ユダヤ式教育では、このお話を元に親子で議論するそうです。

みなさんも是非自分なりの解釈や考察を持って、自分だけのオリジナルタルムードとして編纂してみてください。

元のお話はラビ・M・トケイヤー氏の書籍から引用させていただいております。

【タルムードとは!?】ユダヤ人の成功哲学 (サイト内記事)

骨が引っかかったライオン

ある日、ライオンののどに骨が引っかかった。
誰でも自分ののどから骨を取り出すことのできた者には大きなほうびをあげようとライオンが言います。
そこへ一羽のツルがやってきて、「そのライオンを助けてあげよう」と言い、ライオンに口を大きく開けさせた。
ツルは頭をライオンの口の中に突っ込み、長いくちばしを利用して骨をうまく取り出した。
そのあと、「ライオンさん、あなたはどんなほうびをくれるのか?」と尋ねます。
ライオンはそのツルの口のきき方に立腹します。
ライオンは「私の口の中に頭を突っ込んで生きて出られたということが、ほうびなのだ。そういう危険な目にあっても生きて帰ったということは自慢できることだし、それ以上のほうびはない。」と言いました。

引用:ユダヤ五〇〇〇年の知恵

解釈

百獣の王ライオンの口の中に頭を突っ込んだツルの話でした。

みなさんはどんな教訓を得ましたか?

明石家さんまさんの名言「生きてるだけで儲けもん」という儲けることが大好きな関西人らしい言葉がありますが、このタルムードのお話と連想させられる部分があるような気がします。

ポイント

よく言われるジョークですが、東京の人は、高く買ったモノを自慢し、大阪の人は安く買ったモノを自慢すると言われています。

【ライオンの視点】損切りしたときに思い出す

筆者が真っ先に思い浮かんだのは損切りをする時の事でした。

損切りは投資・投機をする際には必ず付いて回る大切なこと。

避けて通ることはできません。

そして、損切は痛いです。

ですが、マーケットという戦場に挑んで生きて出られるだけでも充分な報酬と言えるのではないでしょうか。

マーケットという戦場に飛び込んで一つ経験を積めたわけです。

【ツルの視点】無計画にマーケットに入るな

ライオン視点でばかり見てしまいがちなこのお話ですが、ツルの視点からも考察できるのではないでしょうか?

ライオンが言うようにツルからするとガブリ。。。と一撃で命を落としかねない非常に危険な行為なわけです。

ましてや古くからの付き合いというわけでもなく、ひょろっとやってきた一羽のツルでした。

ツルは「ライオンを助けてあげよう」と躊躇なくライオンの口の中に頭を突っ込みます。

ほうびの確認、安全の確認をすることなしに。

もしもこれがライオンが楽して獲物を採るために仕掛けた罠だったとしたらどうでしょう。(ライオンとツルはしゃべらないとかはなしですよ。)

その可能性だってあったわけです。

無計画にマーケットに入るとライオンたちに狩られてしまいます。

両視点から考察したまとめ

投資・投機の世界、また交渉する際にも通用するタルムードになると思います。

損切りをしなければならないのは、よく考察せずにマーケットに入ったから。

仮によく考察してマーケットに入ったとしても、気まぐれでほうびはなくなります。(ライオンはそのツルの口のきき方に立腹した。)

そんな時(損切りをせざる負えない状況)でさえ、生きてマーケットから出られたのだから、それだけで価値のあるほうびだと考えられます。

そう考えると損切りの痛みが若干和らぎませんか?

そして躊躇なく損切りするための後押しとなるエピソードなのではないかと感じました。

誰かと交渉するときに・・・

誰かと取引するときには(マーケットに入るときは)しっかりと安全確認を怠らず・・・

最初に「どんなほうびがあるのか?」

次に「安全のために、ライオンが開けた口に鉄の棒で固定してもいいかどうかの確認」

最後に「ほうびをもらってから鉄の棒を外すのを手伝う」

など、ツルは圧倒的な力の差があるライオンと交渉しほうびと引き換えるだけの武器(交渉材料)を用意しなければいけません。

ライオンが「私の口の中に頭を突っ込んで生きて出られたということが、ほうびなのだ。そういう危険な目にあっても生きて帰ったということは自慢できることだし、それ以上のほうびはない。」と言った時に黙って引き下がるしかなかったのは、ライオンは骨が取れてもうツルに用事がなくなったからであって、骨を取ってもらいたいライオンという弱いライオンはもうそこにいないわけです。

ツルがほうびをもらえなかったのは結局のところライオンを立腹させたからではなく、「交渉材料としてのライオンの弱み」をしっかり握ってから行動に移さなかったからだと言えます。

おそらくツルがどんな態度で挑んでもライオンは「態度が気に入らないとほうびをあげる約束を無視していたかもしれません。」

力のある相手と交渉する際は常に交渉材料(弱さの保存)を武器として持ち、リスクの度合いとメリットをしっかり天秤にかけて考察することが大切です。

得体の知れないほうびに釣られてリスクヘッジを一切することなくライオンの口に頭を突っ込んだりしていませんか?

みなさんはどのように解釈しましたか?

人の数だけ答えのあるタルムードの考察でした。

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