照明ライティング術をマスターする方法 / 有名映画のライティングを無料でチェック

この記事について映像も写真もライティングとレンズですべてが決まると言っても過言ではありません。
ライティングは特に人物のイメージやストーリー性などをコントロールする重要な要素になりますのでしっかり研究していきましょう!

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インスタアカウントで学ぶ

実はライティングを学ぶのに大変便利なインスタアカウントがあるのをご存知でしょうか。

上記のものはルーシーの1シーンですね。

主人公がまだ脳を解放する前の状態で普通のちょっとやんちゃな女の子を演じています。

こんな外の普通のワンシーンでもしっかり工夫されているわけです。

バックからのヘアーライトがかなり効いています。

このライトがなければ主人公の髪の輪郭がでないので、ヘアースタイルのボリュームがでません。

人物の面を当てるライトをバウンスさせて柔らかくすることで時間帯やその場所の状況なども表現されています。

これなんかも大変参考になりますよね。

室内での撮影は外からライトを当てることもありますが、デュフューザーを使うこともあります。

柔らかい印象がほしい恋愛系や、物語系、回想シーンなどでは外からデュフューザーを使い室内を柔らかくします。

一方でホラー系や、アクション系などの場合はあえてデュフューザーを使わずに、ライトに角度を持たせたり、スヌートを使って陰影を表現したりします。

代替テキスト

例えばこんな感じ。
特別ホラーな印象を作りたい場合はあえてスヌートでもっと絞っていくという手法もあります。

このアカウントは他にも様々なシーンのライティングが公開されていますので、ライトの研究には最適です。

研究のポイント

このアカウントで研究するポイントはそのシーンで何を表現しようとしているのか?という点に注視してみてください。

役者の演技力やカメラワークなどはもちろん重要ですが、ライティングで表現される情報がどれくらい引き出せるのか?もポイントです。

1、画像から情報を引き出す

まずはその画像からできるだけ多くの情報を引き出して見てください。

どんなことでも構いません。

例えば筆者の知らない映画を例にすると・・・

      
  1. 手前の人物をピックアップしている。
  2.   
  3. 背後の聴衆の数は重要で押さえておく必要がある。
  4.   
  5. 外の光量は強いので、室内は電気があまり明るくない。
  6.   
  7. 光の角度から午前中か午後、色が青みがかっているためおそらく晴れた日の午前中。

さらにキッカーライトを非常に強調している点から演者の緊張感を引き出すようなニュアンスも感じられますし、役者の向かって左側、キッカーライトが当たる面を意図的に湿らせて湿度を上げていることも伺えます。

2、映画の詳細を調べる。

どんな映画なのでしょうか。

The Judge 公式サイト

The Judgeは2014年の法廷映画だということがわかります。

ここでウィキペディアなどで全体の流れなどをみることができますのでテキスト情報をしっかりと理解しておきます。

代替テキスト

ここでネタバレしてしまうかもしれませんが、映画を楽しむ目的ではなく、ライトや制作側の研究ですので盛大にネタバレしてオッケーです!

3、実際に見てみる。

映画の全体を把握した上で最後画像から引き出せる情報はないか吟味します。

さらに映画をよく観察することでなぜこのライティングが必要だったのか?

このライティングで何を表現しているのか?

の真意が必ずわかってきます。

そして監督も照明も必ず意図を持たせています。

根気よく何度も見返してなぜこのライトが必要だったのかを探るようにしましょう。

書籍などで学ぶ

知識の泉である本から学ぶこともできます。

ただしこの場合は実践ありきです。

ただテキストだけを読んでいても手法としてものにはできませんから、必ず実際にやってみることが大事になります。

個人的に参考になると感じたライティングに関する書籍をまとめていきます。

図解・実践 新版 映像ライティング

映像ライティング&カラーグレーディング

画づくりのための光の授業 CG、アニメ、映像、イラスト創作に欠かせない、光の仕組みと使い方

LIGHT IS THE KEY

基礎から始める、プロのためのライティング アップデート

動画で学ぶ

動画で学ぶのも非常に効果的です。

やはり音楽や写真、映像の分野は言語が違っても関係ないところでいいですよね。

写真撮影のための照明の3つのルール

これらの3つの簡単なセットアップでスタジオの照明を改善します

すべての写真家が理解すべき6つの照明の事実-スタジオ照明チュートリアル

個人的に好きなチャンネルはKarl Taylorさんや、Peter Coulsonさんのチャンネルです。

Karl Taylor

Karl Taylorさんは人物だけではく広告系のライティングなども詳しく解説してくれています。

Peter Coulson

Peter Coulsonさんのチャンネルは人物撮影のみになりますが、ポートレート撮影のライティングなどはかなり年季の入った研ぎ澄まされた感覚があり、大変参考になります。

まとめ

  • インスタのライティング紹介アカウントで表現の意図を読み取る練習をする。
  • 書籍を参考に実践してみる。
  • ライティングのスペシャリストの現場を見せてもらう。

の3ステップで凄まじい情報量学習することができますので是非参考にしてみてください。

Kotaro
Kotaro
服部 洸太郎
音大を卒業後ピアニストとして活動。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。
帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。
独立後、音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。
株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。
スタジオでは「誰かのためにただここに在る」をコンセプトに、誰がいつ訪れても安心感が得られる場所、サイトを模索中。