延命治療がなくならない3つの理由

※この記事は2020年1月23日に更新されました。

筆者は現在要介護4でほぼ寝たきり状態の祖母を在宅介護しており、延命治療を迫られる機会が多くなりました。

近々の病院の対応などを見ていて様々なことを感じたので、本日はなぜ延命治療が日本からなくならないのか?

今回はその「なぜ」について考察してみたいと思います。

当記事は延命治療への抗議の記事ではありません。
本人の意思とは関係のないところで産み出される延命に関して考察したものです。

この記事で延命治療について考えるきっかけとなれば幸いです。

→筆者が遭遇した病院の対応はこちらから(全三回となっております)

先進国では延命問題について解決しつつある

スウェーデンでは寝たきり老人がほとんどいないというのは有名な話。

他にも、オランダなどでは、国民は全員無料で安楽死を受けることができます。

安楽死についての倫理観や、延命に対しての倫理観などもしっかりと国民が意識し、議論していった結果ではないでしょうか?

スウェーデンでも80年代までは、現在の日本と同じように、無理な延命治療が蔓延していたそうです。

スウェーデンでも’80年代までは無理な延命治療が行われていましたが、徐々に死に方に対する国民の意識が変わってきたのです。
長期間の延命治療は本人、家族、社会にとってムダな負担を強いるだけだと気付いたのです。
日本のような先進国で、いまだに無理な延命が行われているとは正直、驚きました。

スウェーデンにはなぜ「寝たきり老人」がいないのか

なくならない3つの理由

1つ目

医療業界の免許は非更新制

ご存知の通り、医師免許は一度取得したらその命がなくなるまで使えるライセンスです。

現役の60歳医師などが、80年代に取得したとすると、現在でも80年代に学んだ倫理観、価値観、医学知識(個人的にアップデートしているケースもある)また、時代背景までも一切時間が止まったまま存在しています。

70年代や80年代の価値観で動く医師が多いのも事実の一つとしてあると思います。

加えて世襲制とも言える親子二代や、親子三代などでドクターになる場合は、特に、幼少期から非常に古い価値観で育ってきている可能性はないでしょうか?

「なぜ医者になったのか?」という質問に対して、日本では「親が医者だったから」と答える医師が多いのは気のせいでしょうか。

筆者が実際に体験したことですが、親が医者で医者になったある循環器内科のドクターは「循環器内科での看取り」というを聞いたこともない!というケースも存在しています。

早すぎない終活 あなたは生きますか?死にますか? 第二話

治療をしない・・・という倫理観が存在することすら知らないドクターも実際にはいるということです。

2つ目

義務教育ではもちろんのこと、命について、そして、延命などについて考える機会があまりにも少ない。

なんとなく死生観についての話題って日本ではタブー視される傾向にあるのではないでしょうか。

親戚などの集まりでも

とある、おばあちゃん「もう膝が悪くなって、体力も落ちてきたから永くないかもしれないね~寝たきりは嫌だな~」

親戚の誰か「何言ってるの~~~おばあちゃん!!縁起でもない!頑張って長生きしなきゃね!!!!!(笑顔!!!!( ^)o(^ )」

特に考えもしないで、「長生きこそすべて」「長生きこそ美学」のような風潮を感じませんか?

いつまでも健康で長生きしてくれるのはもちろん嬉しいことですし、幸せなこと。

しかし、健康寿命と、寿命は別物だという理解のもと、延命について話う機会があってもいいのではないでしょうか?


田舎では家族で無理な延命はしないと話し合った結果、自宅で息を引き取るというまさにそのとき、普段は都会で働く長男が到着し、あわてて119番通報!
で延命処置へ。。。

というケースがかなり報告されているそうです。


3つ目

実はここが一番大きいお金の問題。。。

あるケアマネージャーから聴いた話。

田舎にある、とある病院では、すべてのベットが延命治療用になっている病院があるとのこと。

すべての患者は寝たきりで、胃ろう、または人工心肺装置などによって強制的に生命活動だけが維持されている病院があるそうです。

言いにくいことですが、もうここにお金の匂いがプンプンしませんか?

少しサイコパシーに見てみましょう。

延命治療の患者のみを積極的に受け入れる病院の理由
・看護師やドクターなどの人件費が最小限に抑えられる。
・胃ろうが中心なので給食関連の経費を抑えられる。
(食事関連は医療保険外の経費なので、手厚く稼働したとしても利益を出しにくい)
・謎の薬打ち放題。
(点滴でタコ足配線状態なので、なにかと理由をつけて薬を処方しまくりです)
・死亡したとしても遺族から文句を言われにくい。
(延命中・・・ですから、家族はいつ状態が急変しても納得しますと同意の元で入院します。急変して死亡しても、訴訟になりにくい傾向にあるのではないでしょうか?)

総合的には、謎の薬はもちろんのこと、診療費はいくらでも病院側の都合で明細追加しまくりです。

その証拠に、病院はなかなか明細を出したがりません。

一度聞いてみてください。

支払い前に明細が見たいといっても、怪しい病院程「領収証と一緒にしか発行できません」という返答が返ってきます。

さらに、不都合な真実

都合の悪いことに(延命される患者さんに対して)、日本には高額療養費制度 というものが存在しています。

日本の医療保険は本当に素晴らしい制度だと思います。

アメリカのように、盲腸の手術で300万、指を切り落とした場合、クレジットカードで先払いしないと治療をしてもらないなどのことが起こりません。

しかし、この高額療養費制度自身が延命治療がなくならない理由の大きな原因の一つなのも確かです。

この制度では、医療費の上限額が決まっています。

なので、寝たきりで延命治療中の高齢者が長期間入院を続けたとしても、医療費の負担は月数万円程度で済みます。

食費やおむつ代などを加えても、毎月の費用は10万円程度のケースがほとんどではないでしょうか?

食事といっても胃ろう処置の場合は、最近だと昨年発売されたばかりのイノラスという胃ろう用途の薬剤兼栄養剤が主流になっています。

→【新製品】経腸栄養剤「イノラス配合経腸用液」、6日に新発売 大塚製薬工場

これだと食事代も医療保険です。

仮に入院している高齢者が厚生年金に加入していた場合、月に十数万~二十数万円の年金が受け取れることになります。

つまり、高齢者に生命維持だけしていてもらえば、月数万円の医療費を差し引いたかなりの額の年金が受け取れることになります。

お金のために生き続けてほしいと考える家族が少なくないのが現状です。

お金のために人権すらも無視される。。。まさにお金に振り回される人生です。

以前は病院側も暗黙の了解という形で加担していたケースがあったそうですが、現在は少し制度が変更となり、 診断群分類包括評価(DPC)の導入で、病院ごとに上限が決められるようになったため、転院を繰り返しながら延命治療を続けるといったケースも出てきているそうです。

まさか・・とは思いますが、先述のような延命専門病院の中でたらい回しになっているのでしょうか・・・

寝たきり、植物状態の高齢者が増えると、病院も儲かる、家族も儲かる、儲かる者同士が命の倫理について考えることなく「なんとなくの正義感」を大義名分に寝たきり患者が半ば人為的に生み出されているのではないでしょうか?

ほとんどの人が望んでいない

ここで、内閣府の公式サイトによる情報を見てみると。

平成24年と少し古いデータではありますが、65歳以上の男女約91・1%が延命治療は行わず「自然にまかせてほしい」と回答しているそうです。

→内閣府ホームページの利用規約に、リンクした場合は掲載サイトの報告義務があったため、リンクはしませんでした。ご了承ください。

2017年の2月の段階で200万人を突破、2025年には300万人に達すかもしれないとも噂されている寝たきり高齢者の数。

今後どうなっていくのでしょうか?

筆者の街のアルバイト情報誌がたまたまポストに入っていました。

かなり久しぶりに目を通してみると、もうほとんどが介護関係の募集。

圧倒的に介護業界の人出が足りていないのは事実。

そりゃ足りない。

子供は増えないが、介護が必要な寝たきり高齢者は社会が人為的に産み出し続けている。

子供を産んでもお金はもらえないが、寝たきり老人を産めば病院も家族も国から莫大なお金がもらえる状況。

本日ご紹介した3つの理由を意識しつつみなさんも身近な人と、延命治療について是非話し合ってみてはいかがでしょうか?

最後に「世にも奇妙な物語」から延命に関する脚本がYoutubeにあったのでご紹介したいと思います。

→リンクのみ(Youtubeサイトへ移動します)

みなさんの参考になれば幸いです。