今朝のニュースアプリで目にした記事の中に神戸市の人口減少が目立ちました。
生まれも育ちも神戸っこな筆者はこれからどのような未来が待っているのか、考えずにはいられません。
人口減少の原因は?!
さて、隣の街明石市は年々人口が増えていっており、特に平成29年の増加率は目を見張るものがあります。
名物市長だった泉氏の政策時に増加していることがわかります。

引用:明石市
泉氏がなにをやったかというと、とにかく子育てをしやすくすることに注力することでした。
そうすると自然と若い世代、労働力にあふれた世代が集まってきて税収が増えるという極めてシンプルな構造です。
これはやはり先行投資ができるかどうか、保守的に政策するかの違いで、間違いなく泉市長は先行投資ができるタイプの人であると言えます。
なかなかいないタイプの政治家なのではないでしょうか。
だって、政治家っていうのは、現状維持、失敗しないことの方が評価が上がるわけですから。
たくさんの不祥事をかかえていたようですが、ほとんどはパワハラ?で、昭和の人間であればどうってことないような暴言だらけです。(個人の感想です)
新婚世帯への対応
筆者自身が新婚世帯だからこそリアリティーのある意見になるかと思います。
そうです、結婚してどこに住むのか?
それをまさにリアルタイムで考えているわけです。
まず結婚すればほとんどの地域で結婚助成金(名称は地域により異なる)というものが支給されます。
これが最大60万円ほど支給されます。
これが神戸市にはないんですね。
予算がなくなってしまったという言い訳だそうですが、例えば泉市長であれば、予算がなくなったら、ここに予算を集中させろとなるはずです。
代わりに神戸市ではすみかえーるという制度を用意しており、新婚世帯が引っ越す場合、耐震に関して条件がクリアした世帯に対して、様々な条件がついた上で引越し資金を最大30万円まで支給する制度を用意していました。
家を探していて、築30年なんて賃貸では当たり前であり、すみかえーる対象賃貸はもちろんなくはないですが、築浅になると当然家賃も上がりますから選択肢からは除外されやすいのが正直なところです。
出産祝い
出産の費用は50万円までは国が出してくれますので、無痛分娩を利用しなければほぼ無料で出産できます。
出産後の街の対応がやはり人口が増えていた時期の明石市はすごい。
おむつなども支給してくれますし、保育園や幼稚園などの補助金に医療費も無料などそりゃ住みたい。
一方で神戸市の場合は確か哺乳瓶かなにか、出産祝いに選べるだけ。
だけなんていってしまうと申し訳ないですが、そういった贈り物を贈ってくれるだけでもありがたいわけですが、やはり泉市長時代の明石市と比較するとすごい差だなと思うわけです。
介護と福祉
この部分が主に筆者がこの記事を書く優位性になるかと思います。
現在要介護4の祖父を在宅介護しています。
2年前は要介護5の祖母も在宅介護しており、同居していませんが叔父が重度障害を患っているため、神戸市の介護と福祉についての情報はかなり詳しいわけです。
介護福祉面でみたときに、これはもうかなり手厚いです。
そんなにやってくれるのか?と思うほど。
うまく制度を利用すれば介護や医療にかかるお金は近隣の街に比べてかなり節約することができるでしょう。
こういう面も知っているだけに、神戸市はやはり高齢者優遇で若者に厳しい街という印象に写ります。
街の活気が衰退に向かっている
このようにまずは街全体が新婚や出産に対して歓迎する気持ちが少ないようにどうしても感じてしまいます。
結婚助成金が予算がなくて出せないというあたりがまさに歓迎ムードを感じない点ではないでしょうか。
予算がなくなれば充てればいいだけですからね。
そして街全体、三宮近辺での活気がやはり薄くなってきているように感じます。
それは先日札幌に遊びにいった時に強く感じました。
神戸の夜は今や街で騒ぐ若者もいなければホストやホステスも歩いていない。
夜景を見た時の衝撃
先日北海道の方に神戸を案内しました。
その時は到着日が夜だったので、夜景をみましょう!
とビーナスブリッジにいったんですね。
神戸っこならわかると思いますが、ビーナスブリッジって神戸の夜景スポットの中では一番街に近く、高さはないけどめっちゃ綺麗なところ。
故:やしきたかじんが番組で言っていましたが「神戸の男は女ができたらすぐ山連れていきよる」というくらい、神戸っこは山が大好きで、高校生で免許取ったらとりあえず彼女と山に向かいます!
ビーナスブリッジ自体は10年ぶりくらいでしょうか、大人になるとあんまりいくことがない、若者の場所という感じですが、平日の夜の夜景を見てびっくり。
街が全然光ってない。。。
あれ!!!!!!こんなに暗かったっけ?という印象でした。
まさにこれが神戸の衰退を物語っているのではないかと思います。
活気がなく、元気がなく、そして新婚世帯を歓迎もしていない。
これが今神戸市が人口減少し少子高齢化が進む原因ではないでしょうか。
未来のために
さて、ここで終わってしまうとただ神戸の現状に不満を言ってるだけの人みたいになりますので、未来の神戸、そして人口を増やして再び活気ある街にするためにどうすればいいか?
考察していきましょう。
ポートタワーの復活と神戸空港
ポートタワーの改修工事も神戸っこの活気を下げてきた原因の一つかもしれませんね。
この工事が今年の秋、もうすぐ完了します。
これでまた活気が戻るでしょうか?
また神戸空港が2030年に向けて国際空港として変わっていくことが決まっており、新ターミナルの建設も決定しているとのこと。
すると現在はかなり限定的な国内線の路線も拡大していくでしょうし、海外からの観光客、国内旅行先として神戸を選ぶ人も増えそうです。
これはすでに決定していることですのであとは待つだけ。
若者の呼び戻しと雇用機会の創出
今回やはり結婚にあたり最終的に神戸市内で引っ越すことにはしましたが、かなりの割合で三木市に引っ越そうとしていました。
三木市はすみかえーるなどの複雑な条件なしに世帯収入だけで最大30万円の費用を負担してくれます。
おまけにゴミ出しが本当に楽なんです。
神戸市だと役所に電話をして、実質待ち合わせをしないと粗大ゴミを捨てることはできませんし、もちろん有料です。
三木市だと普通に燃えないごみとして出すことができるんですね。
こういうところも三木市に魅力を感じるポイントでした。
若者を呼び戻すためにはやはり新婚、出産を歓迎してほしいというところ。
そういうのは伝わります。
役所のページに結婚助成金は予算がなくなりましたと記載することでどれだけ歓迎されていないと感じてしまうかをどうか役所に方々は理解していただきたい。
また、スタートアップ支援なども神戸独自のものがあれば、起業家も増え、結果税収にもつながるのではないかと思うわけです。
文化・観光の振興
こちらも何も立派な建造物だけが観光ではないはず。
例えば名物料理、名物素材だけでも話題になるはず。
例えば明石などはパッと思い浮かぶのがタコですし、明石焼き。
三木市は山田錦と大麦です。
神戸にはそういうものが何もなく神戸牛だけです。
神戸牛といったって申し訳ないけど地元民的にも全然おすすめできません。
何せ高すぎる。
100g1万円とかなんじゃないかな?
赤身肉好きな筆者からすると余計にです。
何か文化的観光を増やさないといけないと、他県の友人などを案内していて感じました。
まとめ:神戸市のいいところ
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神戸市を観光者目線でみたときに、本当に素敵な場所、素敵な街だなと思いました。
海と山に囲まれたメルヘンチックな街です。
海岸線なんか乗っていると山側の扉が開きます、海側の扉が・・・なんてアナウンスに他県の人はびっくりしていました。
神戸市では車を運転していても迷うことはまずありません。
どんなに細くマニアックな道でも山の位置を確認すれば必ず2号線か43号線に復帰できます。
神戸の美しさといえば、山々に囲まれた自然の中にも表れています。
市内には、四季折々の美しい風景を楽しむことができる公園やガーデンが点在し、自然愛好家にとっては楽園です。
また、有馬温泉など、リラックスと健康に最適な温泉地も近くに点在しています。
そして、神戸市のもう一つの魅力はその多様な文化と歴史です。
異なる国からの影響が融合し、国際都市としての一面を持っています。
外国風の建築物や多国籍なレストラン、異国情緒漂う街並みは、神戸の魅力を一層引き立てています。
ここに住む人々も神戸市の魅力の一部です。
彼らは温かく、親しみやすい性格で、訪れる人を歓迎し、地域社会を形作っています。
また、地域の伝統と新しいアイデアを結びつけ、街を進化させています。
神戸市は、美しい景観、文化の多様性、親しみやすい人々、そして国際的な魅力が共存する場所です。
この都市に訪れると、その魅力に魅了され、神戸市の特別な場所であることを実感できることでしょう。
こんなに素敵な街を衰退させないように神戸っことして何ができるか、今一度考えさせられるニュースでした。
プロフィール

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音大を卒業後ピアニストとして活動。
日本で活動後北欧スウェーデンへ。
アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。
帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。
独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。
タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。
2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。