※この記事は2020年8月2日に更新されました。

本日は考察系の記事ということで、日本株、日本のマーケットについて考えてみたいと思います。

2020年のパンデミック相場によって、執筆現在日本株も全体的にズルズルと下落傾向が続いています。

僕は日本産まれの日本育ちの日本人で日本が大好きです。

できれば今後も日本に住み続けたいと思っていますが、愛国心だけで株を買うのはあまりにも宗教じみているため、注意が必要です。

株は宗教じゃないんだ!

アメリカ投資家:ジムクレイマー

衰退国であるという自覚

まず、世界のマーケットは大きく分けて、先進国と新興国に分けられると思います。

この中で近年日本が突入していると言われているのが衰退国という単語。

僕は個人的に日本は今後50年間の株式市場を想像するとき、衰退していくと考えています。

衰退していくと考える3つの理由

1、少子高齢化

これはもう当然と言えば当然ですが、生産性世代が新しく誕生せず、社会福祉が必要な高齢者が増えていくと国の生産性は落ちていきます。

また、これに対して日本は何の対策もとっていないため、残された解決策は移民政策しかなくなりました。

しかし、その移民も近年ではわざわざ日本を選ぶ必要はない状況にあると言われています。

2020年の大きな出来事の一つと言えば「香港国家安全維持法」ですが、この一大事件の最中各国が香港の人たちを受け入れる体制を整えていました。

主に金融エリート層の受け入れはアジア諸国をはじめ、各国取り合いのように人材確保に動いています。

そんな中で日本の受け入れ態勢と言えば、3か月の在留資格のみ。

もちろん3か月経過後になんらかの更新制度が用意されていたりするかと思いますし、日本は書類を揃えれば通るという性質がありますが、海外の人から見るとそんな事情は全く知らないため、「たった3ヶ月?じゃあもっと条件の良い国に行こう」となるのは当然のこととも言えます。

2、教育問題

日教組がどうのこうのとかいろいろあるでしょうが、教育の大きな問題を抱えています。

その一つが金融教育。

日本では「お金の話はタブー」。

これは徹底して叩き込まれてきました。

さらに・・・

お金持ち=悪・悪人
貧乏=心が綺麗

という構図を植え付けるアニメや映画を幼いころから刷り込まれています。

その典型例と言えるのがディズニーアニメではないでしょうか。

※ディズニーやばい・・・(仮名:準備中)

さすがにこれは危ないということで、2022年から高校の家庭科の授業で「投資信託」の授業が始まります。

ただし、すでに問題視されていますが、投資などやったことのない人間が教えるわけです。

ピアノが弾けない人にピアノを教えてもらっても全く意味がないのは明白です。

対策としては金融庁が自ら出張したりして教師向けに講座を開いたりして対応しているそうですが。。。

金融教育が全くなかったことの何が問題か?

単純にマーケットにお金が集まりません。

金融教育を受けてこなかった人は消費しか知りませんから、結果立派な消費者へと成長し、景気が良くなれば消費しまくり、景気が悪くなれば消費を控えるという単純で思考停止状態に追い込まれてしまいます。

3、海外からお金が集まらない

基本的に株価というのは機関投資家が資金を投入しないと動きません。

海外の機関投資家が日本市場からどんどん資金を抜いていっている状況+ほとんどの国民が消費者である日本市場、一体誰が株価を上げるのでしょうか?

現在はほぼ日銀だけとなりました。

経済支援の一つとして、2020年4月27日には80兆円の国債買い入れ上限の撤廃を発表しています。

もちろんそれについていけばいいじゃない!

と言われればそれまでですが、「日銀」という単体の判断で株価が上下するような恐ろしいマーケットに積極的に参入しようとは僕は個人的に思えないわけです。

高度経済成長期、バブル経済の日本は海外からも湯水のごとくマネーが集まっていました。

引き上げが完了した今、再び日本にマネーが集まる理由は何かあるでしょうか?

経済が成長しているから?
人口ボーナスが控えているから?
世界を変えるような技術を持っているから?

答えはいずれもNoです。

2018年10月頃から景気後退が始まったと認定されましたし、2019年の出生率はなんと予想よりも遥かに早く90万人を割って、86万5234人でした。

世界を変える技術は今、米国と中国の争奪戦となっています。

日本は完全に蚊帳の外となっているのが現状です。

日本株の逆張り=ハイリスク

2020年のコロナショック相場で、一般的に大企業と認識されている企業の株価が軒並み下がり続けています。

逆張り投資手法の方などは逆張りで買いに行きたい気持ちは非常によくわかりますが、僕は非常にハイリスクだと感じています。

何がリスクなのか?

機会損失は最大のリスク

逆張り投資というと、V字回復をイメージしてしまいがちだと思います。

しかし、現実に回復する保証はどこにもなく、仮に回復するとしても数年~数十年かかるケースなんてザラにあります。

例えば、僕はフォトグラファーなので、Nikonの株は注目してみています。

Nikon株価チェック

現在Nikonは未だかつてない水準、リーマンショックをも超えるレベルで暴落し続けています。

端的に相対評価して、安いと感じる投資家がいてもおかしくないかもしれません。

ただ、仮にここで逆張り投資したとして、どの水準を目標に投資するつもりでしょうか?

また、その目標水準まで戻るのにどれくらいの期間を想定するでしょうか?

仮に一年~二年塩漬けにするとしてもその資産がその期間ホールドされることの機会損失は計り知れません。

また、その水準まで回復する保証は誰もできないのです。

ましてや、先述したように日本は衰退国。

先進国であれば、文字通り経済は先に進みます。
新興国であれば、文字通り経済は新しいのでどうなるかわからない。
衰退国であれば、文字通り経済は衰退していくのです。

これは何も日本をディスっているわけでもなんでもなく、ただ一人の投資家として事実を考察した結果となります。

新しい機関投資家のマネーが入る見込みもなく、人口も減っていき、国民皆消費者教育、新しいマネー流入は日銀砲で、インフレを起こすだけ。。。

もちろん来月日銀が1000兆円市場に投入したらどうなるかわかりません。

しかし、客観的に見てリスクヘッジ&リスクコントロールに不安が残るため、僕は日本株は買いません。

もし・・・デフォルト国家の国民だったら

もし、アルゼンチンや、トルコ、レバノンなどの、デフォルト国家の国民だったらみなさんはどうするでしょうか?

ドル
日本円
ユーロ

ビットコイン

他にも資産保全の方法はたくさんあるでしょうが、みなさんはどれを選択しますか?

やっぱりドルは強いかと思います。

ただし、デフォルト国家やデフォルト予備軍、デフォルト常連国の国々ではドルの購入規制があります。

そのため、仮に資産を持っていたとしても全額一気にドルに買えるなんてことは許されません。

次に金はやはり逃避先資産として人気でコロナショックの世界では金の価値が跳ね上がっています。

これはやはり世界のどこの地域に行っても価値交換ができるという点、また、紛失や焼失のリスクも低い点、在庫管理の労力が低い点などがメリットとして挙げられます。

ビットコインも同様、日本ではまだまだ普及していませんが、世界を見渡せば現実にリアルマネーとして使用できる地域なども多数存在しています。

では日本円に変えたいと思う方はいらっしゃるでしょうか?

おそらく資産があって、それをわざわざ日本円に変えたいという人は2020年現在かなり少数派なのではないでしょうか?

先述の通り、衰退国通貨であること、また、通貨発行権のコントロールが若干無茶苦茶な昨今、インフレ上昇率は止められません。

持っているだけで価値の下がっていく資産に積極的に交換したい人がいるとは思えません。

合理的に考えてデフォルト(予備軍含む)国家の国民であれば金やビットコイン、またできればアメリカドルに交換したいと思うのは必然と言えます。

決して日本円が欲しい人はいないのではないでしょうか。

まとめ

なので、僕は個人的には日本株がかなり下がって逆張り欲が湧き上がってきたとしても決して日本株を買うことはありません。

老舗大企業の株価は安定しているのはなぜか?

それは海外マネーが抜けないからです。

そして、海外マネーが入らないからです。

対面で証券を購入していた時代の資産家が企業と心中覚悟で何世代にも渡って保有し続けていると想像しています。

入らないし、抜けない。

わずかな配当を狙って長期保有・・・

もちろんそれはそれでいいと思います。

ただ、僕はわずかな配当を狙って長期保有するのであれば先進国でグロース投資します。

みなさんはいかがですか?

個人投資家のジム:ロジャーズが書籍の中で日本のETFを買い始めていると書かれていましたが、何発か大きい相場を当てただけのギャンブラーの言うことなど鵜呑みにせず、個人個人でしっかり考察していきましょう。

投資は自己責任。

みなさんの参考になれば幸いです。