日本人が投資をしない理由とは・・・

※この記事は2020年8月2日に更新されました。

本日は日本人が投資をしない理由について考察してみたいと思います。

【ズバリ】答えは簡単→教育です

日本では本当に見事に投資やお金の教育が皆無です。

義務教育ではもちろん、各家庭でもよっぽど金融リテラシーの高い家庭以外でお金の教育を受けることはできません。

以前こんな記事を書きましたが、金融のスペシャリストが多いユダヤ人の家庭だとこんな教育も施されているほどです。

投資教育が一切なく育っていくわけですから当然消費者にしかなりません。

もっとも、個人投資家としては日本にたくさん消費者が育ってくれても困ることはありませんが・・・

【金持ちで悪人】VS【貧乏で心が綺麗】

教育がないどころか、なぜだか日本では、お金持ちは悪い人、貧乏でも心が綺麗なのが一番!

という風潮があります。

日本昔話の影響説

例えばはなさかじいさんをはじめとし、日本の昔話のエピソードには、お金持ちは最終的には悪い目を見て、貧乏でも心が綺麗な人が得をするというエピソードが蔓延しています。

しかし、バイアスを取り払ってみた時に、なぜこのようなエピソードが蔓延するのか?

考えてみると、実に単純なことがわかります。

それは貧困層が貧困層を慰めるために創られたコンテンツだということ。

お金持ちを悪者にしておけば貧困層はいくらか救われます。

例えば、これが海外の例でいくと、マッチ売りの少女や、フランダースの犬などの有名な童話を思い返してみると見えてきますが、これらは決して一発大逆転ハッピーエンドで終わることはありません。

貧困層は貧困のまま亡くなっていきます。

マッチを売るための画期的な営業ノウハウやビジネスモデルを思いつかない限り一発大逆転は起こりえないのです。

お金持ちの思考回路がサイコパスに映る説

お金持ちや投資家は文字通りお金を持つ人のことで、基本的に消費することはありません。

なので消費者から見るとケチで冷酷なイメージを持たれがちです。

例えば何らかの公害で苦しんでいる人がいたとしても、お金持ちは自分の時間を割いて懸命に苦しんでいる人を看病したりしません。

しかし、環境問題そのものを解決するための何かに巨額の投資をしたりします。

コロナウイルスに感染している人の看病をしたりはしないし、マスクを作って寄付したりはしないけど、ワクチン開発に巨額の寄付や投資、支援をしているビルゲイツのように。

「結局は自分のリターンのためでしょう」

と見られがちですが、そんなことは実はどっちでもいいんじゃないでしょうか。

消費者がしっかり増えてくれた方が嬉しい説

みなさんが新興国に投資をする際に重要視する点はどこでしょうか?

ズバリ勤勉で真面目且つ低賃金で働いてくれる労働者がいること。

そして人口ボーナスで消費者が増え続けている国ではないでしょうか?

不真面目ですぐにストを起こす新興国には心理的に投資しにくいですよね。

この最高の条件が高度経済成長期の日本に見事に揃っていたため、多額のマネーが世界中から日本に集まりました。

  • 安い賃金でストもほとんど起こさずに勤勉勤労を徹底
  • 残業は当たり前
  • 団塊の世代で人口ボーナス

という具合です。

投資家にとっては消費者が一定数増えてくれるとやはり嬉しいモノです。

投資家は企業の売り上げをしっかり見ています。

その企業の売り上げを出すのが消費者です。

徹底した消費者教育システム

これらの思想を徹底的に教え込むための教育が日本では幼いころから施されています。

幼いころから日本昔話を読み聞かせ、貧乏でも心が綺麗な主人公が魔法の力を借りて一発逆転するディズニー映画をみんなで見ています。

そのため、日本人の多くは投資をするという感覚が無い、または全く無い人が多いわけです。

さらに家庭内でも親戚や知人の誰かが「株や先物で大失敗」した経験を持っている人が誰か一人はいるはずです。

「悪事千里を走る」といって、そういった噂話は瞬く間に千里を駆け巡るもの。

一方で大失敗からのリカバリーや、その後の堅実な投資成績などに関しては千里を走らないもの。

それが日本という国のアイデンティティであり、文化的背景でもあります。

テレビでも大失敗した芸人や、大損した失敗例ばかりが取り上げられます。

そういったネガティブなニュースや話題、誰かの失敗談などを放送した方が、その後に流れるテレビCMの購買率が高くなるからです。

購買率が上がる番組には当然お金が集まります。

そこで、同じ過ちを犯したくないと、心理的な圧迫感を受けて預金保険制度が充実している銀行預金、つまり貯金が幼いころから推奨されています。

日本人の多くは昔からお年玉やらなにやらをもらった時は徹底して「貯金しておきなさい」と教えられます。

もちろん金利が5%や6%もあった時代はまた別の話ですが、その時代でさえもなぜ銀行預金するといいのか?

を教えられることはなく、ただ我武者羅に貯金こそすべての「貯金神話」を叩き込まれます。

その結果例え金利が0.001%になり、インフレ率が上昇していく昨今でさえ、思考停止でとにかく日本円を日本円で貯金するわけです。

インフレ率を考えたらあなたの大切な資産はその価値がどんどん下がっていることなど考えもしないですし、そんなこと誰からも習わなかったわけです。

ユダヤ系アメリカ人の面白エピソード

ここで以前何かの本で目にした面白エピソードを紹介したいと思います。

とあるユダヤ系アメリカ人の過程で、子供が誕生日プレゼントにおもちゃが欲しいと両親におねだりしていました。

お父さん「誕生日まで待ちなさい。誕生日にお父さんと一緒にそのおもちゃ屋さんに行こうね」

と子供は言われて、誕生日が来るのを今か今かを待っていました。

ここまでは日本でもよくある光景です。僕も昔経験があります。

しかし、ユダヤ系アメリカ人のお父さんは少し違っていました。

誕生日当日、一緒におもちゃ売り場に行き、子供がお目当てのおもちゃを手にしました。

するとお父さんはいいます。

「今、そのおもちゃを買ってあげてもいい。しかし、今このおもちゃを買うお金でこのおもちゃ屋さんの株を購入すると、将来もっとたくさんのおもちゃが手に入る可能性があるよ。今君がこのおもちゃを諦めてこの会社の株を買うのであればそのおもちゃの購入金額の倍のお金で証券を君にプレゼントしよう。」

すると、お父さんはその場で投資のお話を子供にプレゼントします。

最終的にその子供は証券を選択。

そこからお金の勉強を徹底的に積み重ね、大きくなった彼はそのおもちゃ屋さんを買収することになりました。

というエピソードです。

見事その子供はその時目の前のおもちゃを我慢することによって数十年後そのおもちゃ屋さんのおもちゃのすべてを手に入れたわけです。

なんという素晴らしい誕生日プレゼントでしょうか。そして、この誕生日プレゼントの価値を見出せる子供も天性の才能があるとしか考えられないですよね。僕が子供の頃に同じ話をされていたとして果たして証券を選択するか・・・自信がないです。

家庭内での教育が最も重要

最新のiPhoneを欲しがる子供がいらっしゃったら、iPhoneを買う金額でappleの株を勧めてみてはいかがでしょうか。

株価チェック

※執筆時点で1株あたり約425ドル~最新のiPhoneを一台買う値段よりも安く手に入ります。

すると、見事、消費者から投資家へ転身できるわけです。

今は年間80万円までのジュニアNISAの制度もありますのでより家庭内での教育が重要になってきています。

情報が可視化されたことにより、消費者から脱却することがインターネットが成熟する以前よりは簡単になりました。

たった「今、すぐ」に消費者から脱却することが、格差の拡大に歯止めをかけ、消費の無限ループから抜け出すことのできる唯一の武器なのではないでしょうか。

2022年から始まる投資の授業

さすがに個人投資家のマネーも市場に投入しないといけない。

個人個人が経済のリテラシーを高めないとやばい・・・

というわけで、政府もNISA制度やジュニアNISA制度を導入し、投資をほのめかしてきました。

それでも2019年12月末の証券会社のNISA口座数は798万口座で、日本の人口が1億2千万人以上でNISA口座は一人一つですから、まだまだ国民の10%くらいしか投資をしていないことになります。

投資を促し、無税枠まで作った。。。

それでも投資してくれない。

なので高校の授業で取り入れることになりました。

ただし、あまり期待はできません。

そもそも公立高校の教師の場合、投資をしたことがないですし、授業のためといっても、投資を経験するわけにはいきません。

そもそも知らないわけです。

ピアノが弾けない人にピアノを習うようなもの。

家庭内での金融教育が重要なことは変わり在りません。

まとめ

お金持ちは悪い人。

貧乏でも心が綺麗なことが一番。

この洗脳から解放されましょう。

お金持ちは合理的に物事を考えるため冷酷な印象を持たれがちですが、決して悪人ばかりではありません。

悪とは何か?を考える必要があります。

お金持ちには悪(人)が多いなんて統計はどこにも存在していません。

心が綺麗などという非科学的で感情的な概念を定義することはできません。

資本主義(それを選択する場合)だからお金を稼ぐ。

ただそれだけなのです。

みなさんの参考になれば幸いです。

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