※この記事は2020年5月25日に更新されました。

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本日はギドンクレーメルのチャイコフスキーの名演と言えばコレ!

と自信を持ってオススメできる一枚をご紹介したいと思います。

ギドンクレーメル

ギドン・マルクソヴィチ・クレーメル(Gidon Markusovich Kremer, 1947年2月27日 – )。

ラトビア(生誕当時はソビエト社会主義共和国連邦)のリガ出身。

ドイツ国籍を持つヴァイオリニスト、指揮者。

ラトビア語名はギドンス・クレーメルス(Gidons Krēmers)。

父母ともに交響楽団のヴァイオリニストで、祖父ゲオルク・ブリュックナーはリガ歌劇場のコンサートマスターでした。

まさにサラブレッドですね~

7歳の時にリガの音楽学校へ入学し、16歳で早くも国内の音楽コンクールで優勝します。

その後モスクワ音楽院へ進学し、当時教壇に立っていたダヴィッド・オイストラフに8年間師事します。

1967年~22歳の時にブリュッセルで開かれたエリザベート王妃国際音楽コンクールにて3位に入賞。

1969年のパガニーニ国際コンクールでは優勝。

翌1970年のモスクワで開かれたチャイコフスキー国際コンクールでも優勝します。

このアルバムはまさにこの頃の作品で、クレーメルが飛ぶ鳥を落とす勢いで音楽活動していたころの作品です。演奏からもう誰も近づけないオーラが漂っており、まさに・・・痺れます。

使用楽器は、ストラディバリ、1730年製グァルネリ・デル・ジェス“エクス・ダヴィッド”等を経、現在は1641年製ニコロ・アマティ。

私生活では3度の結婚歴があり、2度目の妻はピアニストのエレーナ・バシュキロワ。

彼女はクレーメルと離婚後にダニエル・バレンボイムと再婚しました。

名盤ポイント1:録音技術の高さ

もう本当にこれ重要。

クラシック音楽のレコード作品の中でも非常に音の悪いものはたくさんあります。

この作品は本当に録音が素晴らしいです。

録音エンジニアは「Eduard Schachnasarjan」

ロシア語では「Эдвард Григорьевич Шахназарян」

ロシア語・・・さすがに難しいにゃ!

彼の他の収録作品

名盤ポイント2:オケがすごい!

指揮者は現在でも現役で活躍するユーリ・テルミカーノフ。

ユーリー・ハトゥエヴィチ・テミルカーノフ
(Yuri Khatuevich Temirkanov〔ロシア語: Юрий Хатуевич Темирканов〕, 1938年12月10日 – )

現在はサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団の音楽監督を務めており、日本でも来日公演をしています。

最近のユーリ・テルミカーノフ指揮、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団とのサウンドも圧巻です。

もうストリングス全体がはち切れるかと思うくらいの壮大なサウンドが完成されています。

ロシア音楽への愛だけで1サイト出来てしまいそうなのでここまでにしておきます。

さて、クレーメルの名盤に戻りましょう。

オーケストラはロシア国立交響楽団です。

1936年に設立された、旧ソヴィエト国立交響楽団ですね。

まさしくソビエトサウンド。

ロシアもん聴くならこのソビエトサウンド!

と言わんばかりのチャイコフスキーの泣きサウンドを奏でています。

現代のサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団とはまた全然違ったキャラクターサウンドで聴き比べも最高に楽しめます。

テミルカーノフとサンクトペテルブルグ・フィルの組み合わせならショスタコーヴィチで間違いないでしょう!

名盤ポイント3:やはりバイオリンが神すぎ

神がかった演奏・・・

という言葉がぴったりの作品です。

本当にただただ素晴らしいですよ。

涙がでてきます。

あまりにも素晴らしいです。

20代だからこその緊張感がまたいいスパイスになっています。

巨匠になった現代のクレーメルでは決して出せない味が詰まっています。

名盤ポイント4:ウエストレックス社~ドイツカッティング

レコードはそのカッティング技術によって音が大きく左右されています。

一般的に日本で出回っている当作品のカッティングはノイマンのSX68カッティング。

対してこのレコードはウエストレックス社のカッティングマシーンでカッティングされた盤になります。

ここは非常に重要で、音響好きの間では、SX68で音が悪くなり、そのシリーズであるSX74というカッティングマシーンがレコードを潰した・・・とも言われるほど音が悪くなっていきます。

当作品をお探しの際はSX68という文字の入っていないものを是非探してみてください。

アンプは名器EF86という真空管アンプでカッティングされています。

マスターテープそのものの良さを遺憾なく発揮するウエストレックス社のカッティングマシーン。

エンジニア:Eduard Schachnasarjan氏の録音技術がそのまま蘇ります。

まとめ

とにかく最高の一枚です。

確かCD化はされていないので、レコードを手に入れるしかないのが残念ですが、その分録音技術の素晴らしさなどを正確に体験することができます。

オークションサイトや中古レコードショップで見かけた際は是非ゲットしてみてください。