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※この記事は2020年4月5日に更新されました。
バフェット式長期投資の中で、ウォーレン・バフェット氏の一つの目安として50年先でも持ち続けたいかどうか?
というのが一つの基準になる話があります。
そんな目安となる50年、もちろん50年後の未来の世界は誰にもわかりません。
しかし予想は立てられます。
本日は50年後の未来について、現在のテクノロジーから進めてみた予想をしていきたいと思います。
2065年には日本の人口は8800万人になると予想されており、超少子高齢化を止められなかった日本は、完全な人口逆ピラミッドとなっています。
そんな日本とも絡めながら予想してみたいと思います。
まだ残っているもの

1、ラジオ
ラジオは50年後も残っています。
1925年3月22日、日本で最初のラジオ放送が始まってから100年近くたちますが、未だに現役どころか、その需要は日々増していっています。
Youtubeでもブームは一回りし、今やラジオ的な使い方をする人も増えてきています。
つまり、ワイヤレスのイヤホンやヘッドホンでラジオ的Youtuberの音声コンテンツを聞きながらのながら作業。
Voicy(ボイシー)などのラジオを専門としたプラットフォームなども2020年現在、日に日にユーザー数が増えていき、盛り上がりを見せているわけです。

車にテレビはついていても、なんとなーくラジオにしちゃう方も多いんじゃないでしょうか?
もちろん、現在のような形態のラジオというわけではなく、広い意味で言うと「音声コンテンツ」という形です。
ラジオって不思議と落ち着くんですよね。。。
筆者もラジオが好きで、ジャズピアニスト時代(遠方&夜中が多い)の移動はもちろん、夜中の運転などではラジオに随分と助けられました。
2、本
これもかなり少なくなっているとは思いますが残っていると思います。
もちろん、現在のレコードのような存在になっていると思われます。
デジタル書籍は文句の付け所がないほど最高の仕上がりを見せていますが、やはり学習本などの一部の書籍コンテンツの場合は、紙の物が扱いやすかったりするケースも目立ちます。

ページ数というわけではなく、この辺(本の厚み)にこんなことが確か書いてあったな~なんて覚え方したりしますよね!
現在ではそういう意味で紙の本はまだ需要はありますが、ページめくりの技術が紙とほぼ変わらないレベルになれば紙の本はまさにレコード状態になっていきます。
一般的に紙の寿命は「和紙1000年、洋紙100年」と言われていますので、今現在新刊が発売されている時点で50年後も骨董品やコレクション的に残っているでしょう。
【しっかり学ぶ人限定オススメ本】投資をするなら必ずゲットしたい7冊の本 (サイト内記事)
【ユダヤ人の成功哲学】ユダヤに関するオススメ書籍9選 (サイト内記事)
3、テキストコンテンツ(PC)
タイプライターの最古の特許は1714年のイギリスと言われています(詳細不明)
初めて商業用として発売されたのは1870年のオランダでした。
以来2020年現在も筆者は手元のキーボードでテキストコンテンツを作っています。
このスタイルでテキストコンテンツを作るのは100年以上根本的な概念は変化していないわけです。
また、ipadなどの登場で一時パーソナルコンピューターはなくなるか?と思われていましたが、結局ipad用の素晴らしいキーボードが開発されるなら、このタイプライター方式から未だ抜け出せないでいることを考えると、なんらかのテキストコンテンツ、テキストを使った情報の保全継承は50年後も同じスタイルであると言えるでしょう。
4、株式市場
これを否定してしまっては50年先への投資・・・どころの話ではなくなってしまいますよね。
2020年前半から世界的にはじまったパンデミック。
一部の脳内お花畑のスピ系の人たちが、「いよいよお金のない世界が始まった」といっています。
しかし、このシステムはそう簡単に崩壊することはありません。
手を変え品を変え、50年後もチャートを眺めているはずです。
資本主義の問題点、限界点は議論されていますが、代替案がないのも事実。
【ベーシックインカム】メリット & デメリット まとめ (サイト内記事)
では次に亡くなっていくものを見ていきましょう。
なくなっているもの

当然ですが、残っている物よりも、なくなっているものの方が多いはずです。
仕事面でみれば人工知能に仕事が奪われる・・・とよく叫ばれています。
奪われるのではなくやってもらうのです。
単純労働はほぼすべてテクノロジーが代わりにやってくれます。
ここ数十年を見ても、大きく変わりました。
セルフレジは当然のようになり、電話交換手もいなければ秘書だっていません。
昔は人手が必要だった仕事や作業はかなりの割合でSiriやアレクサに置き換わってきています。
と当たり前のことを書いても仕方がないので、残っていそうだけどやっぱり超絶減少+消滅級の職業を予想してみたいと思います。
ちなみにこの映像を見てみると、今身の回りにあるほとんどの職業は壊滅するというのが容易に想像できると思います。
1、医者
もちろん消滅はしません。
しかし、大部分は研究職に専念することができるようになります。
医者はそもそも科学者であり、日々医学の研究~仮説実験、実証を繰り返し、医学を発展させていく職業です。
老人の悩みを聞いて湿布を処方するのが仕事ではありません。
そういった現在リスク解析だけで済むようなことも医者がやらされていますが、このリスク解析は人工知能に任せてしまい、特殊技術を持った外科手術と、研究者のことを医者と呼ぶようになるでしょう。
2、弁護士
数十年前、法律家、弁護士というと、高給取り&社会的な大先生!という感覚だったと思います。
現在ではもちろん需要は残りますが、一昔前ほど重宝される職業ではなくなりました。
弁護士の成り手、希望者の数もかなり増えており飽和状態の中、ネットの発達で、法律事務所にいかなくてもかなりの情報量を取得することが出来るようになりました。
弁護士系Youtuber自体も飽和しそうな状態であり、テクノロジーの進化により、検察側の有罪立証の精度も向上し、弁護士の社会的地位は変わりつつあるのではないでしょうか?
ロジックの集合体なのは間違いないので将来的に衰退していく職業であることは間違いないでしょう。
努力に見合うリターンは期待できないでしょう。
50年後、なんらかの理由で拘留された際などは、体内に埋め込まれたチップから直接弁護士AIを召喚し、記録と立ち合い取り調べをその場ですぐに対応してくれるようになるかもしれませんし、そうなると自白の強要などによる冤罪も減っていくかもしれません。
3、調律師や録音エンジニアなどの技術系
一つ筆者の専門分野である録音エンジニアの世界についても触れておきたいと思います。
50年後はもちろんなくなっています。
筆者も現役時代は散々お世話になりましたが、ピアノ調律師も残っていません。
現状でピアノの世界だけ見ても、50年前だと習得に20年かかる演奏スキルも、情報などが可視化されたため5~10年で習得できるようになってきています。
じゃあその浮いた10年でなにをするのか?
現在でもすでに順応しつつあるピアニストは増えていますが、50年後ピアノ調律はピアニストの必須スキルの一つとなっているでしょう。
ただし、蒸気機関士やマグロ解体師のような存在になっています。
つまり、何か特別なイベントの時、特別な日に会場を盛り上げるパフォーマーとしてこの特殊技術は伝承していきます。
こちらは年に一回ドイツで行われているお祭りです。
こういうのを見ると、蒸気機関車は50年後も趣味の世界で生き続けると思います。
こちらは筆者がチームで制作に参加しているピアノ音源ですが・・・
この音源の収録はピアノ調律師も録音エンジニアもピアノ楽器の人も存在していません。
あるのは筆者と、パソコン(ソフトウェア含む)とキーボードだけ。
432hzで調律してくれていますが、440hzへの調律も一瞬です。
こういう人たちはまとめてメディアクリエーターという括りになっています。
これから求められるもの

これが最も重要なポイントですよね。
今期待されてる分野について触れながら、続けて順番に見ていきたいと思います。
今期待されている分野
→100年前のシステムで働くミュージシャンたち~これから必要な5つのスキルとは!?
こちらの記事でも触れているのですが、今後期待されている分野はどんな業界なのでしょうか?
当然これらは50年先の投資案件の考察に関わってきますので、みなさんも一緒に考えていきましょう。
VR
当然VRは今後どんどん発展していきます。
2016年がVR元年とも言われていますが、50年後の世界ではVRが生活の基盤と言ってもいいほど普及しています。
スポーツ観戦。
現在スポーツ観戦と言えば見るという感覚だと思います。
しかし50年後の世界では体験に変化していきます。
例えば相撲も升席が高いのではなく、土俵から見れるアクセス権が一番高かったりする世界観になっていきます。
野球観戦だと、バッターボックスで観戦、ピッチャの位置から観戦などなど・・・アクセスできる場所や数によって観戦値段が変わっていきます。
当然、コンテンツ発信側としては、映像は当然のこと、音声のVRをどう定義していくかが近々の課題となっています。
ほとんどの体験を得るために身体的リスクを抱える心配はなくなっているでしょう。
参考映像をリンクしておきます。
↓↓↓
[su_box title=”狙える業界” box_color=”#ffbc21″]・VRに力を入れているカメラ業界
・VRに力を入れている音響機器メーカー
・ドローンや関連技術
・GPS関連業界[/su_box]
IoT
IoTとはモノのインターネットと言われ、生活の中の様々なモノとインターネットを接続します。
現在でも冷蔵庫や洗濯機、様々なモノがすでにインターネットで繋がっていますが、これから益々生活そのものにインターネットが張り巡らされていくことでしょう。
みなさんの最も身近な存在だとAmazon Dash Buttonではないでしょうか?
あれも、ボタン自体はモノですが、インターネットと繋がっていて注文できるようになっています。
冷蔵庫の中に賞味期限切れのものが眠っていたり、野菜室の底で腐ってしまった野菜を発見する・・・なんてことはもう起こりません。
すべて完璧に管理された世界が待っています。
[su_box title=”狙える業界” box_color=”#ffbc21″]・すでにある程度自動化に成功している生活家電業界
・自動運転技術と関連技術
・介護関連のアイテムの開発、レンタル業者などの介護設備業界[/su_box]
特に最も伸びしろがあるのが、介護製品のIoT化です。
2020年現在介護業界は超アナログ世界です。
例えば要介護4~5の方の体位の記録や生活の記録、補助器具などでの力の圧力の測定をビッグデータとして人工知能にすぐに蓄積、同期・・・などで、ただでさえ少ない介護業界のビッグデータ収集が一気に進みます。
認知症関連の会話パターンなどのデータも収集できれば、対応方法などのある程度のマニュアル化も進むでしょう。
また、3Dプリンターは未来の家電の定番家電となっています。
生活に必要なモノは、50年後には設計図を購入するというスタイルになっています。
箸、フォーク、ナイフはもちろん、ネジやドライバー、傘や雨具などはもちろん、精密機械と食以外はだいたい設計図を購入することになるでしょう。
そのため、3Dプリンター技術関連の業界も狙い目かもしれませんね。
MaaS
運営主体を問わず、情報通信技術を活用することにより自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな『移動』の概念。
Wikipedia
車を持つ人は劇的に減りました。
→【手放してよかった車の話】投資になるか消費になるかは人次第?!
ある程度の街中だと必要ないからです。
リモートワークが中心になりつつある昨今において、毎回タクシーを使った方が確実に安上がりという方も実は多いのではないでしょうか?
安いだけではなく、事故を起こすリスク、事故に巻き込まれるリスク、巻き込まれた際に責任を背負うリスク、などなど、車の運転をやめることは様々なメリットを産み出します。
また、移動そのものをシームレスにつなぐ概念であるMaaSが発達すれば、移動手段を個人て持つなんて古典的な概念は完全に消滅していると思われます。
移動に関しては日本ではあまり見かけない移動手段ですがこんなものもあります。
三個目のやつと、二個目のやつが融合した感じの小移動・・・50年後にイメージできませんか?
ワクワクします。
[su_box title=”狙える業界” box_color=”#ffbc21″]・新興国航空業界
→観光の際の交通も一括化されていくため、インバウンド需要のある国や新興国の航空業界は今後伸びていくと予想できます。 [/su_box]
Blockchain
日本でも一時ビットコインバブルに酔いしれた時代がありました。
そもそもビットコインとはブロックチェーン技術であって、お金ではありません。
※もちろん人々がそれをお金と定義し、交換価値を見出せば通貨になりますが。
しかし、なんとしてもそれを阻止しようとする勢力があるのをみなさんも薄々感じているはずです。
ビットコインは通貨としてではなくて、あくまでブロックチェーンとして使っていきたいのが世界の権力者の本音なのではないでしょうか?
現実的に使っていける世界観としては、中国の完全監視社会での実用が考えられます。
現在、信用スコア社会がすでに中国では一般化され、中国が開発している全監視システムもドイツをはじめとし、中南米の一部地域でもシステムの購入が進んでいるそうです。
中国ではすでに、誰がどこで、何をしていて、どういう集会があって、どういう思想の人がどこに住んでいて誰と繋がっているのか。。。すべて政府が把握していると言われています。
また、人々をすべてスコア化し、点数の高い人に社会的優遇を与えるなどもどんどん広がっており、当然日本でも茹でガエルのようにその概念は広がっています。
これは特に今に始まったことではなく、昔からオークションサイトなどでは評価がつけられ、一定の評価以下の人とは取引しないルールを設定するユーザーがいたり、インターネットの世界ではかなり一般的な価値観でした。
これらのスコアをブロックチェーン化したり、監視システムの改ざんを防いだりするのに非常に有効に活用できるのがブロックチェーンだと筆者は考えています。
[su_box title=”狙える業界” box_color=”#ffbc21″]・SNS関連企業
・監視システムの開発会社
・民間セキュリティー会社 [/su_box]
現代既に期待されている分野について見てきましたが、次に未来の生活はどのように変わっていくのか?
見ていきましょう!
未来の生活の様子とは・・・??

衣・食・住・・・これは不変のものとして、人類の三本柱になっています。
50年後に一つでもなくなるものはありません。
ただ、時代が進むにつれてどんどん個人個人が独立していくことはもう避けられません。
衣・食・住の中で、衣類と、住居、これは先述の3Dプリンター技術になっていきます。
50年後はもっともっと、プラモデルのような感覚になります。
かつて一生モノの買い物だったはずの家は、まるでイケアで家具を買うかのように、数年ごとに溶かして、モデルチェンジを楽しんでいるかもしれません。
つまり、この三本柱の中で「食」さえ自給自足できれば、社会情勢や流通、供給のバランスに生活が左右されることなく暮らせるわけです。
そして、誰とも会わずに暮らすことも可能になってきます。
そのため、食+医療を自給自足する方向に人々の意識が向いていきます。
[su_box title=”狙える業界” box_color=”#ffbc21″]・個人で使える農業関連業界
・医療大麻の業界 [/su_box]
おそらく、日本では一人一村という感覚の暮らしになっていると思います。
また、医療分野に関しても先述の通り、労働ドクターは減っていき、研究職が増えて、どんどん医学は発展していきます。
怪我のリスクも激減していることでしょうから、なんらかの遺伝的疾患、もしくは、50年後には劇的に減少しているはずですが、外科的治療が主な医療リスクとなりえます。
現在医療大麻の業界は非常に研究が活発化しており、多くの病に対して有効であるという研究結果及び、期待が集まる分野です。
すでに先進国では合法化され、医療用途での仕組みや設備も完全に整いつつあります。
個人で栽培してももちろん大手が研究開発しているハイブリットな大麻の効果には及びません。
しかし、簡単に誰でも栽培できるのも大麻が神々の贈り物と言われる所以です。
大麻草を始め、様々なナチュラルメディスンを自家栽培し、食と医療をある程度自給自足している世界が予想できます。
※2020年現在日本ではTHCを含む大麻草の栽培や所持は禁止されています。
※CBD製品は規制されていませんが、THCを含めた総合的な医療大麻を使える見込みは現在ありません。
絶対になくならないものはコレ

俗に言われる 3S政策 の3Sは50年後もなくなりません。
これはもう人類にDNAレベルで組み込まれた依存として考えていいのではないでしょうか?
3Sとは・・・
- Screen(スクリーン=映画鑑賞)
- Sport(スポーツ=プロスポーツ観戦)
- Sex(セックス=性産業)
これらが衰退していくことはまず考えられません。
これはローマ帝国時代から変わらない不変の法則です。
先述のVR技術なども、基本的にはこの3Sのために進化していくようなものです。
日本の性産業の市場規模は年間5兆円以上とも言われています。
この市場規模は
- モバイルコンテンツ関連
- 旅行
- 百貨店
- 住宅リフォーム
の業界と同等の規模です。
3Sの中の一本でこの規模です。
三本合わせると・・・
まさに消費の中核を担っていますよね。
まとめ
50年後の世界を大胆予想でした。
投資の神様ウォーレン・バフェット氏が投資した中の一つ、コカ・コーラは、つまるところ、砂糖=依存物質なわけですから、現在合法で且つ、将来違法になる可能性の低い依存物質の会社として見ていた可能性もありますよね。
しかし、バフェット氏の投資した1980年代よりもずっと健康に関する情報は可視化され、人々の健康意識も高まっています。
今の若い世代のお母さんは子供たちに土遊びもさせないし、添加物も禁止、コカ・コーラ(砂糖)なんてありえない!というお母さん方も多いようです。
VR
IoT
MaaS
Blockchain
の関連企業。
そして、食と医療の自給自足に関する業界。
そして、健康に関する業界。
未来の暮らしは
・家族+αの構成で生活。
・広大な土地での生活。
・ロボット+人工知能との生活。
このように、広大な土地でロボットと暮らす未来が待っています。
農作業?
もちろんロボットがやります。
50年後の人類は無菌状態で育っていきますので、大気中含め土の中の微生物や細菌に免疫がありません。
そのような細菌との接触に関わる作業はロボットにやってもらいましょう。
つまり、これらのメンテナンスをある程度できなければいけません。
そのため、エラーチェックなどの基本的な機械プログラミングの知識は必須になっていきますし、フリック入力のように誰もが習得するスキルの一つとなっています。
さて、この大胆予想を読んでみてあなたはどの分野に投資しますか?
あなたが50年後も持っていたい株、50年後も欲しいと思える商品を取り扱っている業界に投資してみるのはいかがでしょうか?
それは既に上場している企業かもしれませんし、まだない新興企業かもしれません。
どんな世界になっていたとしても、何か(お金を含め)の奴隷にならない豊かな暮らしを送りたいですね。
みなさんの参考になれば幸いです。