【ユダヤ版三本の矢?!】ロスチャイルドは五本の矢!

※この記事は2020年10月30日に更新されました。

三本の矢というと、近年では「アベノミクス三本の矢」が印象的かもしれません。

三本の矢の元ネタは日本では毛利家に伝わるエピソードが有名ですが、実は中国の「西秦録」(十六国春秋)に登場する吐谷渾阿豺(とよくこんあさい)の故事や、モンゴル帝国を築いたチンギス・カンが母から教わった教訓とアジアをはじめ、世界中に元ネタがあり、出所ははっきりしません。

本日はユダヤに伝わる五本の矢の教えてについて考察してみたいと思います。

ロスチャイルドに伝わる五本の矢

こちらの書籍で三本の矢についての記述がありましたので、引用させていただきます。

ところで、ロスチャイルド家初代のマイヤーが死の床で、子供たちにスキタイ(古代ゼン世紀から前3世紀、黒海北岸に建設された強大な遊牧国家)の王の話をしたといわれている。
スキタイの王が、死の間際、子供たちを集めて、目の間に縛った矢の束を差し出し、子供たちにその束を折るように命じた。
しかし誰もそれを折ることはできなかった。
すると王は束ねていた矢をばらばらにほどいて、一本ずつ折って見せた。
そして、子供たちに言ったのである。
「お前たちはこの束ねた矢のように一つに結束しているかぎり強力であろう。しかし結束がバラバラになるとき、その繁栄は失われるだろう」と。
そして、21世紀の今日も、ロンドンのシティにあるロスチャイルド父子銀行には、一族の結束の象徴である「五本の矢」を描いた盾が飾られている。

ユダヤ商法

【ユダヤ人の成功哲学】ユダヤに関するオススメ書籍9選 (サイト内記事)

5人の息子たちというのが、長男アムシェル(1773-1855)、二男ザロモン(1774-1855)、三男ネイサン(1777-1836)、四男カール(1788-1855)、五男ジェームズ(1792-1868)です。

ロスチャイルド:フランクフルトの事業は長男アムシェルが全て継承、他の4兄弟はそれぞれ別の国々で事業を開始することになりました。

ウィーンには二男ザロモンが1820年に移住。

ロンドンはすでに三男ネイサンが移住していました。

ナポリは四男カールが1821年に移住。

パリは五男ジェームズがすでに移住していました。

引用地図:Google
ポイント

これらの五家はマイヤーの教えに基づき、相互連絡を迅速に行えるよう独自の情報伝達体制を整えました。

伝書鳩も飼育し緊急時には活用。

それらの手紙は機密保持のためヘブライ語を織り交ぜていたと言われています。

素早い情報収集が可能となる体制作りがロスチャイルド家が他の銀行や商人に対して優位に立つことを可能にしたとも言えます。

毛利家のエピソード

三子教訓状:中国地方の戦国大名・毛利元就が1557年(弘治3年)に3人の子(毛利隆元・吉川元春・小早川隆景)に書いた文書で、これを含む「毛利家文書」は重要文化財に指定されており、毛利家文書405号・毛利元就自筆書状として山口県防府市の毛利博物館に収蔵されています。

伝えられている三本の矢エピソード

晩年の元就が病床に伏していたある日、隆元・元春・隆景の3人が枕許に呼び出された。

元就は、まず1本の矢を取って折って見せ、続いて矢を3本を束ねて折ろうとするが、これは折る事ができなかった。

そして元就は、「1本の矢では簡単に折れるが、3本纏めると容易に折れないので、3人共々がよく結束して毛利家を守って欲しい」と告げた。

息子たちは、必ずこの教えに従う事を誓った。

ロスチャイルドとは違い5人が3人になっていますが、本質は同じことです。

豆知識:実際は後付け?!

教訓状には「三本の矢」については記述がなく、そもそも史実をたどると、元就が死の間際に3人の息子に教訓を残すことは不可能な状況であったと言われています。

隆元は元就より8年も早く亡くなり、元春は山中幸盛らの率いる尼子再興軍との戦いで出雲国で在陣中であり、元就の死を見届けたのは隆景と輝元のみで三人が揃っていたということは考えられませんでした。

投資のポートフォリオは5つで束ねる

アメリカのカリスマ投資家:ジムクレイマーは、個人投資家がポートフォリオを作成するには5銘柄程度がベストだと推奨しています。

もちろん20や30銘柄とたくさんの銘柄をポートフォリオに加えることを否定はしていませんが、個人がホームワークをしっかりやるためには5銘柄くらいが現実的なんじゃない?という話です。

「卵は一つの籠に盛るな」というのは有名な投資の格言ですが、五本の矢でポートフォリオを決して折れない強固なものにするという捉え方もできるかと思います。

ドイツだけで分散しても仕方ない

もちろんその場合、QQQ、ハイテク株だけで五銘柄組んでも仕方ありません。

マイヤーの息子たちが全員ドイツだけで分散したような感じです。

ロンドン、ウィーン、ナポリ、パリ、フランクフルトとしっかりと分散するからこそ、それぞれの強みを生かした強固な関係を築けたと言えます。

違う業界、違うセクター、はたまた違う国、違う商品と、より強固な矢の束にするためには、より幅広い見識を持って投資しなければいけません。

【二兎を追う者は一兎をも得ず】だったら十兎追いかけて一網打尽にしよう (サイト内記事)

伝書鳩を飼育する

ロスチャイルド家にとっては優秀な伝書鳩、さらにセキュリティのためのヘブライ語など工夫を凝らして独自のネットワークで五本の矢を強化していたと言えます。

投資で見た時には私たち一人一人がしっかりと伝書鳩などに相当する独自の強みを持たなければいけません。

個人的にはそのためのスキルが、Python(pandas)であると考えています。

過去のデータにもとづくテストを信じない人たちへのわたしの質問は、こうだ。
ほかに方法があるのか?
過去の知識なしに、どうやって戦略と呼べるようなものにたどり着けるのか?
どのようにして、売買の時期を決めるのか?
当てずっぽうなのか?
あなたが得ることのできる情報はこれまでの市場行動しかない。

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

人間とマシンの組み合わせは素晴らしい。
人間の頭脳がテクノロジーと働くとき、私たちは前進できる。

レイダリオ : PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則

もちろんみなさんそれぞれの伝書鳩をしっかりと育ててください。

五本の矢で固め、伝書鳩で補強する。

現代の投資ポートフォリオにも生かせるユダヤの教えと言えるのではないでしょうか。

みなさんの参考になれば幸いです。