早すぎない終活 あなたは生きますか?死にますか? 第一話

※この記事は2020年1月20日に更新されました。

本日は医療関係についてのユーザー視点での考察を記していきたいと思います。

というのも、今年で90歳になる祖母の介護が分岐点にやってきたのもあり、これを見た読者の方が少しでも考えるきっかけになればと思い、近況報告も兼ねていますので、興味のある方は是非ご一読ください。

医療は1.0から2.0へ

みなさんは、ご家族の延命治療について考えたり、選択を迫られたりしたことはありますか?

当記事に検索でたどり着いた方などは、延命治療について現在考察中~という方もいらっしゃるかもしれません。

延命治療や、死生観についての倫理的な考察については、学校の道徳の時間でも学びませんし、義務教育の現場でも考察する時間がないため、他人の意見を聞く機会もほとんどないと思います。

そんな筆者も30代前半という若さで、延命治療について、生きるとは?について考えなければいけなくなりました。

重度のアルツハイマー型認知症を患った祖母が、2019年年末「急性心筋梗塞」を発症。

「今日も美味しかったね~」と大好きなお寿司を食べたあと、自宅のベッドに横たわり苦しみだした・・・

89歳
重度のアルツハイマー型認知症
要介護4

みなさんはどうしますか?

2019年年末の時点で延命や、死生観について考える機会がなかったため、筆者は反射的に救急車へ電話。

搬送され、緊急カテーテル処置ということで、命を繋ぎ留めました。

結論から先に申し上げますと、その後約一か月が経過し、現在は自宅で「往診のドクター・訪問看護・介護ヘルパー・ケアマネージャー」の4本柱に支えられながら、寝たきり状態を維持しております。

死生観について考えることなく、医療は2.0にアップデートしてしまった。

筆者はまずはこのような感想を抱きました。

というのも、祖母が患った急性心筋梗塞、そしてその後の心不全。

循環器内科系の医療は素晴らしく高度に発達し、そのおかげで、救命率は飛躍的に進化し、人工心肺装置(延命処置と定義されているそう)を装着すれば事実上「死にはしない」状態を創り出すことまで可能になっているそうです。

極端な話、手で心臓をもみ続けていればとりあえず生きれるというわけ・・・?

つまり、どんな手を使ってでもとにかく「生きたい」のであれば、可能であり、患者自身が生と死を選べるような医療技術にまで発展しているということです。

これは本当に喜ばしいことでもありますし、医療関係者の絶え間ない努力と研究の成果です。

ただし、患者自身やドクターによっては、「生と死」を選択するための倫理観が備わっていないことに気が付きました。

また、ネット上でドクターの書いた記事などをみてみても、ドクター自身が明確な線引きが出来ていない状態であり、やっと近年考察段階に入ったという感覚でした。

筆者が考える際に参考にさせていただいた「中村 正人(なかむら まさと)氏」の記事
↓↓↓

→求められる考え方の転換今後は病気を治すのではなく、病人を治す医療へ 第2回

先生の記事の中にもあります。

これまでの医療は『一週間でも長生きできれば良い』を原則とすることで、家族を含めた患者さんと医師のコンセンサスが取れていました。

しかし、これからはどこまで医療を施すのかをあらためて考え直す必要があります。

これは医療の世界におけるパラダイムシフトです。

求められる考え方の転換今後は病気を治すのではなく、病人を治す医療へ
中村 正人(なかむら まさと)氏

ドクター自身もまだ定まっていない倫理観

筆者のケースで行くと、一度目の心筋梗塞発症時に搬送され、救急カテーテル処置をしてもらい、入院となりましたが、待ち受けていたのは、高齢やアルツハイマー型認知症に起因する「せん妄」という症状との戦いでした。

せん妄についても筆者が記載するよりも、ドクターが監修したであろう記事がありますのでご紹介したいと思います。
↓↓↓

→和田健先生に「せん妄」を訊く

この「せん妄+体力&筋力の著しい低下」でまさに生きているのか死んでいるのか?よくわからないような状態になり、カテーテル処置が終わった今、一体何の治療をしているのか?大変疑問になり、ドクターへアポを取り、面談させていただきました。

すると、心筋梗塞の影響で、心臓の一部が壊死しており、再発のリスクも高く、心不全やその他合併症のリスクに対する評価をする時間が必要。

とのことでした。

そこで、筆者は

・せん妄状態のまま死んだのではあまりにも可哀想。
・点滴と排便の処理しか病院でしていないのなら本人が安心できる自宅での治療はできないか?
・筆者自身と、アルツハイマー型認知症を発症する前の本人の希望では延命治療は望まないこと。
・高齢での心筋梗塞や心不全は自然死であると考えているが、その倫理観に問題はないか?

との質問をぶつけました。

すると、非常に丁寧に回答していただき、最後の質問に関しても、「循環器内科に関してはやっとここ数年で議論が始まり、私としてはすごく先進的なお考えであると思います。」

という回答をいただきました。

そこで、万が一の際に往診の主治医が来るまでの間、できるだけ痛みがなくなるようにと、救急の痛み止め(ミオコール)を処方してもらい、すぐに退院となりました。

この一回目の心筋梗塞時に対応してくれたドクターはご自身の倫理観をしっかりと持っていて、ドクターの仕事をしっかりと定義し、感情に流されずに処置をするという印象でした。

そこで退院・・・・となったのですが・・・(次回へ続く)

早すぎない終活 あなたは生きますか?死にますか? 第二話