ガキ使『笑ってはいけない』が休止した3つの理由を推察。

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日本での年末の風物詩といえば、紅白歌合戦と、いつの頃からか笑ってはいけないが二大巨頭となり、笑ってはいけないがないと年を越せないと思ってしまう人も続出するほどの社会現象になりました。

特に2010年代はスタイルも定着し、全国の爆笑をほしいままにしていた番組。

2022年と2023年は軒並み休止となっています。

そんな筆者も毎年楽しみにしていた一人。

2010年代後半からは、お正月にHuluでCMなしで楽しむのが定番でした。

なぜ笑ってはいけないは休止したのか?!

過去の笑ってはいけないの歴史を振り返って、休止した理由を筆者なりに3つ考えてみたのでシェアしていきます。

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ちなみに笑ってはいけないシリーズの過去アーカイブは年末年始の季節になるとHuluで配信されますので、チェックしてみてください!

Hulu

理由1:笑いの構造が機能しなくなった

笑ってはいけないシリーズというと、その年に話題となった有名人や、芸能人が笑いの刺客として登場し、まさかそんなことをするのか?!というキャラをぶっ壊した芸を披露して笑を誘うというスタイルが定番でした。

若者のテレビ離れが進む中、その年の話題の有名人というのが分散してしまったというのが大きなポイントでしょうか。

Youtuberからテレビに出る人が当たり前になり、TikTokやインスタなど、推しや有名人、テレビには出ていない芸能人の多様化が進む昨今。

テレビで話題になった人を出しても若い世代が知らなかったり、逆にYoutuberやTikTokで有名な人を出しても当然知らない世代もいる。

Youtubeが全盛期となったのが2016〜2017年。

2010年代〜のようにネットが流行っているとはいえ、一応みんなちゃんとテレビ見てる時代がテレワークを中心として完全にネットの世界に移行した世界では、この構造が機能しなくなってしまったと考えられます。

ポイント加えて笑ってはいけないの長い歴史の中で、役者陣のプロ意識といいますか、役者にむちゃぶりしても完璧にこなしてくれるということが視聴者にも伝わっており、当然面白いのは面白いのですが、見る側が慣れてしまって、例えば里見浩太朗が村西監督やったところで、『爆笑』よりも『さすが役者だな』が先にきちゃう感はありますよね。

理由2:パワーバランスが機能しなくなった

2022年末時点。

  • 浜田雅功さん→59歳
  • 松本人志さん→59歳
  • 月亭方正さん→54歳
  • 遠藤章造さん→51歳
  • 田中直樹さん→51歳

と全員が50代。

ダウンタウンは還暦も直前となっています。

これは体力的な問題はもちろんありますが、やはりパワーバランスが機能しなくなっているというのはあるのかもしれません。

ココリコさんが2010年とかに30代と考えると時が過ぎるのは早いと感じますよね。

2018年や2019年のものをHuluで見ているともうスタッフ側がダウンタウンに気を使いまくっている様子が画面越しにかなり伝わってきます。

過去にヒットしたバラエティ番組の中で見てみても、例えば、電波少年や初期のイッテQなど、番組制作側、プロデューサー側の力が強く、タレントは『嫌だけどがんばらなきゃいけない』というパワーバランス、そこで頑張っている姿にダメージを与えて笑に変えるという構造があり、2010年代初期の笑ってはいけないをみていると、ダウンタウンも『嫌だ嫌だ』といいつつも・・・な印象。

2018や2019あたりになってくると、『嫌だ嫌だ』と言われたらスタッフがビビり上がってしまうのもあり、ダウンタウンが嫌がるようなことを避けつつの笑いをセットするという風潮が高まっているように思えます。

また、月亭方正さんが落語家として、つまり文化人としての地位をしっかり確立されたこともスタッフとのパワーバランスという点で一つバランスが乱れてしまっているのかも?と推察しています。

ポイントダウンタウンよりも遥かに大御所タレントがキャラをぶっ壊すという構造も、ダウンタウンよりも大御所タレントがどんどん少なくなっているというのも高齢化の波なのかもしれません。

理由3:プライベートが出せなくなった

アクセントで入ってくるタレントたちのプライベートがもう出せなくなったのも大きい点ではないでしょうか。

例えば遠藤章造さんの女性にだらしないネタや、家族が登場するネタ、ダウンタウンのちょっとしたプライベートネタなど。

遠藤章造さんもすでに家庭を持って、家も建てて・・・なんてわけで、芸人が一番遊びたい盛りの30代後半〜40代にはネタにできたことも、50代を超えるともう笑えないネタになってしまう。

加えてダウンタウンに関してもちょっとした小ネタでどんな生活をしているのか、だいたいどんなスケジュールで動いているのか、どの辺に住んでいるのかなどなど、小ネタを出せばネットで特定されてしまうリスクが10年前と比べても格段に上がりました。

10年前はまだ特定班というワードが流行ったりと、いろいろなことを特定するのは特殊なスキルを持った人たちだけのものでしたが、現代では特定班なんて言葉は死語になりつつあります。

まとめ:他にも・・・

テレビの構造が変わったこととダウンタウンの持つ力が強くなりすぎたために構成を作りづらくなっているのとともに、やはり上島竜兵さんの件も重しになっているのではないでしょうか。

上島さんが最後に出演したのが笑ってはいけないラスベガス。

翌年2022年5月11日に亡くなられましたが、2022年末は笑ってはいけないが休止になることは決まっていた時期でもありました。

続けて「だから、あれだけの大型特番ですから、会議なんて3月ぐらい、遅くとも4月から始まるんですよ。年末に向けてそれぐらいのところから始まるから、今年の3月あたりで、コロナの収束がイマイチ見えてない、さらにもっとということを考えた時に『もう難しいんじゃない?』っていう判断は3月ぐらいにしてますから」と、今年3月に休止が決まっていたと説明。

出典元:ORICON NEWS

笑ってはいけないラスベガスでも、非常にやりにくそうな状態で、思いっきり芸ができないフラストレーションのようなものが見えました。

上島竜兵さんと出川哲朗さんのコーナーは笑ってはいけないシリーズの中でかなりの尺を取るコーナーですので、ここの埋め合わせも慎重にしなきゃいけない。

2019年には佐野史郎さんの全治2ヶ月の怪我事件もありましたので、BPO審議の関係で、罰ゲームを作りにくくなっているのも一つだと思います。

それにしてもレジェンド級のダウンタウンですから、もうそこに座ってなにかしゃべっているだけで面白いわけですから、年末年始はやはり笑ってはいけないシリーズを楽しみたい・・・という一人のファンの小言でした。

年末年始に加えて、年に数ヶ月Huluを契約して楽しんでいます。

笑ってはいけないは年末年始には過去アーカイブが特別配信されていますので、是非過去シリーズもチェックしてみてください。

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Kotaro

音大を卒業後ピアニストとして活動。 自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてシンガーアーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。 その後ドイツへ渡りケルンにてAchim Tangと共に作品制作。 帰国後、金田式電流伝送DC録音の名手:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、録音エンジニアとしての活動開始。 独立後、音楽レーベルを立ち上げ、タンゴやクラシックなどのアコースティック音楽作品を多数プロデュース。 その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。 村上宏治氏の元で写真、映像技術を学ぶ。 祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、介護で使えるプログラムをM5Stackを使って自作。 株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。 現在はKotaro Studioにてアルゼンチンタンゴをはじめとした民族音楽に関する文化の研究、ピアノ音響、さらに432hz周波数を使った癒しのサウンドを研究中。