最も危惧するべき少子化の弊害とは・・・

※この記事は2020年7月25日に更新されました。

本日は少子化について考察したいと思います。

その前に、本日7月25日は、アルゼンチンタンゴの伝説の巨匠:プグリエーセの命日となっています。

今年で没後25周年となりました。

没後25周年ということで、ピノコアのタンゴ担当:大長志野が4手にアレンジしてプグリエーセの名曲ジュンバを演奏していますので、是非聴いてみてください。

【Osvaldo Pugliese – La Yumba】432hz Tango piano 4hands arrange

危惧するべき少子化の弊害とは・・・

少子高齢化が問題視されて数十年。

先進各国では移民の受け入れ態勢を整えたり、補助金などの助成制度を整えたり、それぞれ対策を講じてきていますが、日本では特別対策を講じることなくすでに手遅れの段階に突入したと言われています。

仮に今年200万人誕生したとしてその200万人が生産可能期間に突入するのに大きくみてざっと20年後ということになりますので、今日、明日で解決できる問題ではありません。

残された道は移民を受け入れを受容するのみとなっています。

ただし、そこは島国日本。

陸続きの国よりもさらに移民の受容耐性は低いのではないか?

と勝手に想像しています。

もちろん、少子高齢化が進むにつれてたくさんの弊害が想定されますが、その中でもあまり話題になることが少ない教育について筆者は最も危惧しています。

人口減少=話者数の減少

その国の人口が減少するということは、=その国の話者数が減少するということ。

特に日本語の場合は、英語やスペイン語などのように複数の地域や国で広く分布している言語ではなく、ほぼ日本でしか使われていない特殊言語です。

  • ひらがな
  • カタカナ
  • 漢字

とかなり多種類の文字列を組み合わせて成立する極めて珍しく、かつ非常に難解な言語であると言えます。

この複雑で難解な言語を操ることができる日本人自体がすでに減少傾向にあります。

さて、この特殊な言語である日本語の話者数が減ると教育にとって何が困るというのでしょうか?

書籍の翻訳

さて、教育の要といえば、書籍です。

本は知識の泉、知恵の泉。

Youtubeなどの動画でのメソッドが充実していきているとはいえ、書籍の情報量は膨大です。

ある話によると、ハーバード大学の学生は一日に平均30冊の本を読むと言われています。

本を読まずして教育は充実しませんし、知識や知恵が劇的に増えていくことはありえません。

読書量の変化

2019年での調査。

1カ月に読む本の冊数は全学年平均で3.1冊。
学年別では1年生3.8冊。
最低は5年生の2.3冊。
学年が上がるにつれて読書量が減少する傾向にあり4~6年生の約3割は1カ月に1冊も本を読まないと回答している。

学研総合研究所「小学生白書」2019

30年前の1989年調査だと、小学生の1カ月の読書量は全学年平均9.1冊。

30年で読書数が約3分の1まで減少したことになります。

一方、小学生全体の実に76.9%がスマホなどでゲームをすると回答しているそうです。

確かに筆者の知っている小学生はずっとスマホか携帯ゲーム機でゲームしているイメージでした。

このように単純に読書量が減っているということもありますが、このまま話者数が減少していけば非常に有益な海外の書籍が日本語訳されないケースが今後多々出てくると思います。

おそらく2020年現在でもすでにかなり多くの有益な書籍が日本語訳されずに日本語しか読めない日本人はその教育知識、人類の叡智の知識量に差がついているのではないでしょうか。

ビルゲイツのおすすめ本

読書家としても知られるマイクロソフトの創業者:ビルゲイツは毎年、おすすめの書籍をメディアに発表しています。

例えば「5 summer books and other things to do at home(今年の夏読みたい5冊の本)」

という記事がありますが、紹介されている5冊の本の内1冊は日本語訳されておらず、1冊は日本語版は在庫切れ(執筆現在)となっています。

1、The Choice (日本語訳無し)

2、クラウド・アトラス

3、ディズニーCEOが実践する10の原則

4、グレート・インフルエンザ (日本語版在庫切れ)

5、絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

このように現在すでに日本語訳の問題は顕著に表れています。

なぜ書籍が日本語訳されるか?

それは売れるからです。

日本語の話者数は現在、約1億3400万人。

世界で第9位の話者人口です。

現在であればまだ需要はあると言えます。

売り上げもある程度見込めるでしょう。

話者数ランクの上位にはヒンディー語、英語、スペイン語が連なっており、今後日本語話者数のランクが上がることは普通に考えてないでしょう。

日本の話者数が今後減っていく一方でヒンディー語やスペイン語は増え続けていくと言われています。

中国語話者も減少傾向になると言われていますので、今後世界の有益な情報がアジアの言語に翻訳されなくなっていくリスクは益々高まっていきます。

すると、持っている情報、アクセスできる情報に格差ができ、それが教育の格差に繋がり、益々国の衰退に歯止めが効かなくなるのではないでしょうか。

テクノロジーも然り・・・

自動翻訳機能など、今後もテクノロジーは発展していきます。

電子書籍が現在よりも一般的になれば、日本語への翻訳も自動になるのでは?

という意見も聴こえてきそうですが、その精度にどれだけの信頼性があるでしょうか?

もしあなたが、自動翻訳機の開発者だとして、今後人口が確実に減少していく+ひらがな、カタカナ、漢字という複雑な文字列が必要な言語のデータ分析やデバッグを積極的に行っていこうと思うでしょうか?

数千万人にしか需要のないシステムよりも、数億人に需要のあるシステムに投資するのは必然であると言えます。

教育面で見ても重要になってくる語学力

以前、バイブル級におすすめと紹介した本も英語の原盤であれば、定価で買えるのに対し、日本語訳は重版もかけられず、絶版となっており、さらに、名著であるがゆえに中古市場でも出回らずプレミア価格が付いています。

その額実に定価の20倍。。。

このカリスマ投資家の叡智を得るために日本語しか読めない日本人は、英語圏の人の20倍の金額をかけなければいけません。

他の教育分野の知識や叡智も然りでしょう。

昭和の後期には日本のグローバル化のために外国語教育が叫ばれていました。

しかし、これからの少子化時代、「脱・日本語」のための外国語学習が必然となってくるかもしれません。

そして少子化の最も危惧するべき「教育水準の低下」を防ぎ、質の高い教養と叡智会得のためにも、語学力の強化に力を入れていかなければいけないのかもしれません。

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