【”Cash Is Trash” (現金はゴミだ)】3つの視点で解説

ブリッジウォーター・アソシエイツのRay Dalio (レイ・ダリオ)氏の有名な言葉に”Cash Is Trash”(「現金はゴミだ」)という言葉があります。

言葉だけ聞くとびっくりするかもしれませんが、冷静に分析していくと実に理にかなったフレーズであることがわかります。

みなさんはどのような形で資産を保有していますか?

筆者も個人的に「現金はゴミだ」という考え方はRay Dalio氏と同意見ですので基本的にCashは保有しません。

是非この記事を最後まで読んで、あなたが持っている価値をどの形(資産)で保有するのか考えてみてください。

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現金はゴミだ

視点1:現金は消費と浪費に使うためのアイテムである

日本だと日本円、アメリカだと米ドルとなりますが、例えば日本円が必要なシーンと言うのはどんな時でしょうか?

何らかのサービスを消費or浪費するときや、なんらかの食べ物を消費するとき、なんらかの物を消費or浪費するときなどの決済手段となっています。

現金とはつまりただの決済手段であり、資産ではないというわけです。

そもそもお金とはなにか?に関してはかなり長くなってしまいますので、こちらのオススメ書籍で把握してみてください。

視点2:株式は価値がある

次に株とはなんでしょうか?

(株価)1株当たり利益(これをEPSという)とは、純利益を発行済み株式数で割ったものとなります。

EPS = 当期純利益 / 発行済株式総数

EPSが出せたら次にPER (株価収益率)を算出することができます。

PER = 株価 / 一株当たり利益

当然ながら株価×発行済株式数は時価総額となります。

これらの計算は長期投資をする際に割安か割高か?を決算内容から算出するためのものです。

このような視点で見る時に現金と何が比べられるか?

それは、株とは、労働生産性と言う価値が備わっているということです。

当期純利益というのは、労働者が経済というシステムを駆使して生み出していきます。

投資家はこの利益を享受(キャピタルゲイン or インカムゲインにて)することができるわけです。

企業が経済活動をしている限り、労働生産性という価値を生みだし続け1株という概念にその価値を留めておくことができますが、現金にはそれらのシステムや属性は備わっていません。

現金は何の価値も生み出さないという意味ではゴミなのです。

視点3:学園祭のお祭りチケット

現金(仮に日本円)とは、学園(国家)のみで使える交換チケットです。

これは生徒会(中央銀行)が自由に発行して作ることができます。

仮にK学園としましょう。

K学園の生徒会は例年やきそば1パック=100K(単位)なのに対しその年の学園祭で使うチケットを1億Kチケット発行し生徒たちに配ったとしたら学園祭は無茶苦茶になりますし、発行した時点でゴミになります。

当然みんなが楽しくお店を運営して、楽しく買い物ができるちょうどいい量を印刷しなければいけません。

ポイント

生徒会はその年度の生徒数や、外部の人の入場予想人数などを想定して発行量を決めなければいけません。

つまり現金(チケット)とは、その時々の状況に応じて生徒会(中央銀行)が決めたその時点での暫定的な存在価値ということになります。

学園祭当日に1000K持っていたとすると、大好きなあの子にやきそばを奢ってあげることができますが、学園祭が終わって翌日、あなたのポケットに入っている1000Kはただゴミですよね。

そして来年の学園祭では新しい年度が印刷されており、昨年度のKチケットは使用できません。

全体的な視点のまとめ

視点をまとめると、株式には労働生産性という価値が備えられており、その価値を保有者にもたらし続けてくれますが、現金それ自体にはなん価値もなく、価値を創出することもありません。

投資家にとって現金とは決済する必要がある分だけとっておくアイテムのような存在です。

持っていると損し続けるCash

株式を持つのに抵抗があり、日本円で持ち続けている人に理由を聞くと、「損をしたら嫌だから」という声を聞くことがあります。

しかし、先述の視点で考察したとおり、現金とは何の価値も生み出さないので、持ち続けている限り、物価上昇とインフレで発行された時点での暫定的な存在価値は日を追うごとになくなっていきます。

仮にあなたが100万円持っていたとして来年2%物価が上がったとすると、その価値は98万円になっていることになります。

あっ、忘れていました。。。

もし大手メガバンクに預けているとなんと利息がもらえます。

2020年時点では某大手メガバンクの利息は0.001%ですから、100万円預けていると、なんと1000円の利息がもらえます。

物価が2%上がったとしても約98万1000円になっているわけです。

19000円損していると言えます。

ちなみに執筆時点での日本の総理大臣である菅義偉氏が少年時代1960年代は大卒初任給が1万3100円。

1969年創刊の週刊ポストは定価70円、執筆時点では490円となっています。

単純な比較というわけにはいきませんが、今あなたが持っている100万円で60年後どんなサービス、どんな物と交換できるでしょうか。

またまた忘れていましたが、利息0.001%が複利(2年預けると1001円もらえます。)で追加されます。

金を学園祭で例えると・・・

Ray Dalio (レイ・ダリオ)氏はコロナパンデミック以降ゴールドの価値が上がっていくと発言しています。

一方でウォーレンバフェット氏は「金は何も産み出さない」と言っています。

ウォーレンバフェット氏は「金は何も産み出さない」とは言っていますが、ゴールドの価値が上がっていくという点ではRay Dalio (レイ・ダリオ)氏と同意見だと推測できます。

なぜならバフェット氏はゴールドそのものではなく、労働生産性が付随される金鉱株を購入しているからです。

【金? or 金鉱株?】3つの注目金鉱株銘柄 (サイト内記事)

確かに金は労働生産性などの価値を生みだしたりはしてくれません。

先述の学園祭で例えるとすると、現金とは、生徒会が印刷した学園祭チケットであり、金はやきそばを創る鉄板であると例えるといいかもしれません。

金(鉄板)そのものは何も価値を生みだしませんが、みんな(学園祭の参加者含め、やきそばを焼くクラスや生徒たち)がそこに価値があると認め続ける限り価値はなくなりません。

さらに学園祭で使える鉄板の数には限りがあるため(限界供給量)学園祭で鉄板の価値がゼロになることは考えられないでしょう。

これらの事からRay Dalio (レイ・ダリオ)氏は現金はゴミだ!金が良い!といっていると考察することができます。

まとめ

投資家は、持っているだけで毎年損し続ける暫定的な価値測定単位である現金は、決済ツールとして必要になるまでは資産で保有しておくという選択肢を取ります。

株式投資を推奨するわけではありませんが、日本円しか選択肢がないというのはなんとも危険で特殊な思想と言えるのではないでしょうか。

みなさんの参考になれば幸いです。