【グランドピアノの選び方】初心者こそ買うべき3つの理由

※この記事は2020年7月3日に更新されました。

本日は元プロのピアニストだった筆者がお届けするグランドピアノのあれこれ・・・

をご紹介します。

これからピアノを購入予定の方や、お子さんのレッスンのためのピアノを探している方、「いつまで続けるかわからないし、アップライトピアノでいいや・・・」と思っている方、是非この記事を最後まで読んでみてください。

初心者こそグランドピアノを買うべき3つの理由

  • レッスンの先生からグランドピアノを勧められて困っている・・・
  • いつまで続けるかわからないしアップライトでいいのに・・・
  • なんだか先生に売りつけられているんじゃないだろうか・・・

とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

まず、営業してくる先生とは縁を切りましょう

まず、ここではっきりさせておきたいのは、ピアノの先生に限らず、楽器の購入を勧めてくる先生は基本的にはバックマージンが絡んでいます。

それはまあ当然と言えば当然で、どの業界だってそういうのは常識的に存在しています。

ここだけの話、だいたいどの業者も売り上げの10%~15%ほど。現金じゃなかったとしても例えばその先生の株が業界内で上がったり、スタジオ使用などに便宜をはかったりと、メリットが発生しています。20年くらい前は中~高の吹奏楽部の悪徳顧問などは、生徒に楽器を無理矢理購入させてマージンを荒稼ぎしていた人もいました。

ここだけの話だにゃ!

なので、基本的に、まだ始めたばかりなのに楽器購入の営業をかなり積極的にかけてくる先生というのは信頼できません。

そんな教室やレッスンはただちに解約しましょう。

ただし、コンクールに出るようなレベルになったり、音楽科や音楽大学の受験を検討するようになったり少しグレードアップしていきたい場合に本当に生徒のことを考えて楽器の購入を勧められることがあります。

そんな時には、ピアノの場合まずグランドピアノを勧められます。

「やっぱり本体が高いから高いマージンがもらえるためじゃないの?」

そんな声が聞こえてきそうですが、実はそうではないんです。

理由1:よりいい環境で練習してほしい

しっかりと生徒のことを考えている先生はもうこれに尽きます。

グランドピアノと、アップライトピアノでは、その構造自体がそもそも違うため、違う種類の楽器といっても決して言い過ぎではないかと思います。

実際に近代クラシックなどの場合、アップライトでは構造上演奏不可能なものも多数ありますし、古典などの場合も、現代のアップライトのような二段階打鍵構造になっていない時代の曲ですので、あまりにも邪道となります。

アップライトピアノを買うのであれば、ちゃんとハンマー構造の電子ピアノを買う方が圧倒的にGOODです!

理由2:売却時に有利

もちろん超一流ブランドの有名シリーズなどの場合は別として、一般的に選ばれるアップライトは新品で購入すると、購入した瞬間からその売却価値はゼロに限りなく近くなります。

一方でグランドピアノの場合であれば、仮に「もうピアノは弾かない」とか、「飽きちゃった」とかの場合でも、売却時に、アップライトのようにほぼゼロ・・・もしくは、引き取り料がかかる・・・なんてことは起こりません。

ボロボロのジャンク物でなければ、わずかでもちゃんと値が付きます。

ちゃんとしたブランドで、ちゃんとメンテナンスをしていれば、それなりに満足のいく価格も期待できるわけです。

そういう観点からも、アップライトピアノの購入はただの消費・・・購入した瞬間から価値がなくなりますが、グランドピアノの場合は完全な消費とはなりません。

初心者だからこそ・・・
いつまで続けるかわからない・・・・

だからこそ、グランドピアノを勧めるのはこういう理由なんです。

理由3:掃除やメンテナンスがしやすい

アップライトピアノはもう絶望的です。

だいたい壁に引っ付けて配置しますよね。

その裏側・・・いつ掃除しますか?

アップライトといえども、結構な重さがあり、掃除しなきゃと思いつつも、なかなかアップライトの裏側を掃除するなんて根性のいる作業を日常生活の中に取り入れることは難しいと思います。

実際アップライトにいい感じのカバーをかけて、民芸品を飾る台になっており、もう何年も、何十年も裏側を掃除していない・・・

なんて方も多いのではないでしょうか?

グランドピアノであれば、毎日掃除できますし、ピアノ周辺をルンバも通れますよ。

筆者は掃除大好きなので、こういうところに何十年もホコリが蓄積するのは嫌です・・・

グランドピアノの選び方の4つのポイント

楽器の購入は基本的に業界のよく知った人に必ず相談してから購入するのがベストです。例えばレッスンの先生だったり、知り合いや親戚に音大出身の人がいればいいですし。楽器店にふらっと入ってふらっと購入するのは避けましょう。

とはいえ、どうやって選んでいくか?

だいたい絞っていくためにはポイントをいくつか把握しておく必要があります。

1、大きさを決める

やはり最重要なのは置き場所。

実際かなり場所を取るのは事実ですので、できれば一部屋分をピアノ専用の部屋にするなどの工夫が必要です。

その際に、ピアノのボディ部分はどれくらいの長さまで許容できるのか?

をしっかり計りましょう。

グランドピアノと一言にいっても、例えばヤマハさんで換算するとC1Xの奥行きが161㎝。

C7Xの奥行きはなんと、227cmもあります。

66㎝の差はかなり大きいですよね。

しっかり部屋に入るサイズ、また移動スペースのサイズなども計算しておきましょう。

2、中古か新品かを決める

グランドピアノともなれば中古市場でも様々なバリエーションがラインナップされています。

また状態が良くてしっかりメンテナンスされたものだと実は新品を買うよりも安くて弾きやすい・・・

といった現象も起こります。

新品の場合はやはり慣れしていく必要がありますし、最近でも九州の方で「ボランティア慣らし演奏ピアニストの募集」というものがありました。

新品で買ってもすぐにコンサートやライブハウスなどで真価を発揮できないため、プロのピアニストに慣らし運転をお願いするわけです。

こういう背景から状態が良い中古を選択するというのも一つです。

3、国産か、外国産かを決める

日本製のピアノは世界的に非常に優秀と評価されています。

日本の高度経済成長時代だと、もちろんピアノの世界への輸出台数もすさまじい数に登っており、イタリアではヤマハ製ピアノが一時ブームになったほど。

現在でもヤマハのフラッグシップモデルなどは世界中のプロのピアニストから賞賛されています。

例えばCFXなど・・・

とはいえ、ブランド力を見ると、やはりドイツ製のピアノが世界的には認知されています。

しかし、スタイウェイなどのピアノを購入する場合は、入れる調律師に制限があったり、楽器の維持費などが高額になったりと、売却時に値下がりしにくい分、それなりの維持労力もかかります。

一方でやはりヤマハはタフです。

高度経済成長期にイタリアでヤマハがブームになった際、イタリアでは、野外で嵐に打たれるヤマハのピアノ、その翌日、しっかり演奏可能~というCMが流れていました。

スタイウェイの高級モデルなどは、日本の高温多湿~湿地帯での演奏を視野に入れていないため、嵐どころか、湿度が数パーセント上がるだけでもう音が鳴らなくなる・・・

みたいなことはかなりあります。

日本の環境下で演奏するのであれば、その環境での演奏を想定しているヤマハやカワイはやはり選定項目としては重要になりますよね。

→調律代の相場は?調律のおはなし(準備中)

4、中古価格相場~買い取り相場を確認する

先述した通りアップライトピアノの場合は買い取り価格は基本的に0円~最高で数万円となります。

グランドピアノの場合は、買取時の相場をしっかり確認し、値下がり率の低いメーカーやシリーズを購入するのが賢明です。

設置場所や維持費に関して

ピアノはなかなか神経質でデリケートな楽器。

設置場所やメンテナンスについて見ていきましょう。

実際プロのピアニストも神経質でデリケートな人が多いのが特徴です。

こうたろうもめんどくさいくらい超神経質だにゃ!

設置場所の注意

1、高温多湿を避ける

いくらヤマハのタフなグランドピアノといえどもちゃんとした環境に置いてあげる方がいいのは当然です。

夏場など部屋が異常に高温多湿になるような場所や、直射日光が差し込んでピアノに直接あたるような場所はそれなりの対策をしなければいけません。

2、足場のしっかりした場所

あの大きなボディをたった三本の足で支えているのがグランドピアノ。

その三本の足はかなりしっかりした場所に固定しなければいけません。

吹奏楽部の人ならピアノを動かしたことがあるかと思いますが、必ず教室の床の節目の部分に足を置くように指導されていたと思います。

そうじゃなければ床が抜けてしまう訳です。

ご自宅でも同様に床が抜けてしまわないか?

また複数の絨毯やマットで段差がないか?

など、足場がしっかりしているかどうか必ずチェックしましょう。

3、ご近所への挨拶は忘れずに

しっかり防音対策をしている方であっても、聴こえる時は聴こえますし、人によってはただの騒音になります。

ご近所の方との交流、そしてご理解を得られるようにしっかりグランドピアノの導入や、練習時間等の相談をしておきましょう。

トラブルに発展してしまってはせっかく楽しい音楽のはずが双方にとってトラウマになってしまいます。

維持費

1、調律代

こればっかりは絶対にカットできない維持コストになります。

できれば年4回~最低でも年に一回は必ず調律師に依頼しましょう。

狂った配列で練習してもうまくなりませんし、なにより楽しくなくなってきます。

例えばおこさんの場合、感受性豊かですから調律を入れれば練習時間がめっちゃ上がった!というケースは少なくありません。

調律は何も音程だけを揃えているわけではないので、まだ音程はしっかりしている・・・

と感じても調律は必ず定期的に入れるようにしましょう。

2、クリーナー類

クロスやクリーナーで綺麗に吹き上げられたピアノは美しくてテンションが上がりますよね。

これらも基本的には消耗品ですので、不定期でいいので、綺麗なモノを揃えましょう。

3、除湿器+加湿器

これは、面倒でもしっかりと両方揃えましょう。

湿地帯の日本は夏場凄まじい湿度になります。

これは楽器にとっては本当に命取りとなるので、必ず除湿しなければいけません。

プロの現場ではこのように、鍵盤ごとに湿度を計り、少し多めに水分を吸っている鍵盤があれば、ドライヤーなどで部分的に乾燥させたりもします。

一方で冬は超絶乾燥するため、加湿しなければいけません。

ピアノは湿度に弱い反面、あまりにも乾燥しすぎると中の木が割れたりしてしまいます。

スタイウェイなどの湿地帯での演奏を考慮していない設計のピアノの場合は、鍵盤が膨れ上がったり、割れたりしてもうご臨終レベルにまでなってしまいます。

まとめ

・まだ始めたばかりで電子ピアノで楽しく練習しているのに高額な楽器を積極的に勧めてくる先生とは縁を切る。

・ピアノを購入するのであれば、売却時の値下がり率なども考慮してグランドピアノを買う。

・設置場所をクリアしているかチェックする。

・メンテナンス費用がかかることを意識する。

初心者こそグランドピアノを買う!記事でした。

みなさんの参考になれば幸いです。

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