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21世紀に入り、ベリンガーを初めとして多くの新興メーカーが「安価で手に入る高級マイクの音」をテーマに往年の名器に寄せたマイクロフォンを製造してきました。
B2proはベリンガーから発売され、発売当初はそのコストパフォーマンスから、一時話題になりました。
現在では、様々な種類の安価で手に入る高級マイクの音がするコンデンサーマイクが出ているのでその存在感は薄まりつつあります。
DPAやショップスのように、気合いの一本というのもいいですが、プラグインなどを使った編集前提で、こういうマイクを複数揃えてセッティングしていく方法もまた楽しみの一つかもしれません。
DPA 4006 音質チェック
録音エンジニアの間ではしばしば「王者」とも比喩されるデンマークのマイクロフォン&音響機器メーカー「DPA」。
金田式電流伝送DC録音 : SCHOEPS MKカプセルの場合
今回は市販品では手に入らない日本のオーディオ界の誇るオーディオの神様、金田明彦氏の金田式電流伝送DC録音でのテスト音源を紹介します。
【音楽聴くならこれで決まり!】【激安モニター環境構築】FX Audioという怪物DACと仲間たち
これで、数十万クラスの音が手に入ると思えば筆者は安いと感じました。 音の世界ですからもちろん感想は十人十色だと思いますが、試してみる価値はあるのではないでしょうか!
本日はマイク性能をしっかり把握するために、B2pro×2での、無指向性ステレオペアワンポイント録音の音源と、一般的なボーカルマイクとしての性能をチェックしてもらいたいと思います。
特徴を簡単におさらい
B2proの特徴はなんといっても、 無指向/単一指向性/双指向性 を切り替えられる点です。
このため、ボーカルマイクも歌い手の特性によって切り替えることもできますし、ラジオ収録やナレーションの収録なども柔軟に切り替えて使用していくことができます。
大口径マイクですので、ステレオペアで収録の場合、当然自然界でのロケ収録には適していません。
基本的にはスタジオ収録となるかと思います。
また、 -10dB アッテネーター も搭載されているため、打楽器や、ドラムセットなどの収録にも対応可能。

キャリングケース、ショックマウント(3/8、3/5インチ変換ネジ付)、ウィンドスクリーンがセットになっており、マイクスタンドとケーブルさえあれば収録可能となっています。
では早速音のチェックいってみましょう。
クラシックピアノ
まずはチャイコフスキーの名曲から。
四季:クリスマス
DACはZOOM UAC-2。
ピアノはヤマハS400Bです。
大口径らしい余裕がしっかりと感じられます。
少し奥行きにシャリシャリしたニュアンスが感じられますが、この辺りは価格相応といったところでしょうか。
この動画ではそこまで追い込んで編集はしていませんが、例えば同テイクの音源にて各定位2トラックずつ設定し、弱点克服トラックと称して弱点を追い込むトラックなどを作り創り上げていくことで仕上げていくことができるかもしれません。
高級マイクだとこの辺りの手間が省けるので作業効率と予算との相談。。。となりそうですね。
続いては編集にて少し深めにリバーブをかけて、伸び方のチェック。
非常に自然な伸び方で、収録後の編集の幅も広そうですね。
それぞれ二個のB2proを最適な感覚でステレオペアとして収録しています。
続いて歌のテストを見てみましょう。
ポップガードなどつけずに、そのままの状態で収録。
筆者はマイク収録とピアノ演奏だけ参加しています。
埋め込み禁止となっていますが、Youtube上にて再生してみてください。
ちなみにピアノはNIのサンプリング音源のみを使用しています。
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安価で高級マイクの音

しかし、無指向性マイク前提であると言えるかもしれません。
基本的に指向性マイクは価格に比例して性能が増していくため、無指向性のような爆発的なコスパは生まれにくいと言えます。
現に指向性マイクとしてのテストでは本当にただ範囲が狭くなるだけ。。。という印象を感じました。
オススメな人
- 手軽に大口径マイクの性質や特製を理解したい人
- 大口径マイクでステレオペア録音を始めたい人
- ナレーションやラジオ収録に三種類の特性を使い分けたい人
検討見送りな人

- 気合いの一本として期待している方。
- 録音や音響の勉強を始めたばかりの方。
気合いのマイクが欲しい場合は妥協せずにしっかりと予算を組みましょう。
特に本気で音響を勉強したい方の場合、最初に中途半端な音のマイクで耳を作ってしまうと後々困ることになってしまうかもしれません。
DPA 4006 音質チェック
筆者もこのマイクと出会うまでは、ピアニストとして活動していましたが、DPAのピアノサウンドを聴いたことをきっかけに録音エンジニアの世界へ転身しました。
金田式電流伝送DC録音 : SCHOEPS MKカプセルの場合
音とはそもそも振動であり、人間の思考や細胞すべてが振動であり、同期している。 感情そのものだって思考であり振動である。 だからこそ、音楽は感情が同期し、マイクロフォンを通して思考・感情・音・すべてがそこに入っていく。 不思議なもので、金田式電流伝送録音はこれらの概念そのものを録音する媒体である。
現在であれば往年の名器を安価で提供する新興企業がかなり出てきています。
特にポッドキャストが目的の方など、例えばLEWITTはいかがでしょうか。
コスパはLEWITTの方が圧倒的に上であると感じます。
【コスパ最強!】LEWITT ( ルウィット ) / LCT440PURE 音質チェック
他にもWA87というマイクロフォンもU87をモデルにして作られており、最近人気の新興オーディオ企業となっています。
筆者も買ってみようかと思いましたが、Youtubeなどのレビューを見ているとU87との差はかなり圧倒的で、WA87は少しコスパ悪いな。。。と正直感じています。
コスパでポッドキャストマイクであれば今のところLEWITTがベストかな?と感じています。
みなさんの参考になれば幸いです。