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※この記事は2020年10月17日に更新されました。
ユダヤ人だろうが日本人だろうが、なんの宗教だろうが関係なく誰しも賢人になりたいものです。
タルムード式の7つの条件が紹介されていましたので順番に考察しながらシェアしていきたいと思います。
ただし、7つに分けてはありますが、実際はすべて一本の太い格言に繋がっており、たった一つの命令を自分に出すだけで賢人への道が開かれます。
結論:沈黙は黄金の鎧「とにかくしゃべるな」

話す二倍聴きなさい。
ユダヤの格言で古くから伝えられてきた言葉です。
神はどういして人間に二つの耳をつくり、口は一つしかつくらなかったのだろうか。
ラビ・M・トケイヤー:「ユダヤ商法」
それは話す二倍は聞きなさいということを神が教えているからだ。
口は閉じ、耳は開け。
口よりも耳を高い位置につけよ。
いずれも、独りよがりな独断を戒め、他人の意見や見方によく耳を傾ける重要性を強調している言葉である。
政治家がやってしまう一番の失敗と言えば失言ですよね。
とにかくしゃべらなければ起きない問題のなんと多いことでしょうか。
金融システムの生みの親とも言われるロスチャイルド家の家訓の一つに「語るなかれ」というものがあるそうです。
もちろん守秘義務的なニュアンスも含まれてはいるでしょうが、「とにかくしゃべらないこと」で成功と栄華を極めていったと言えます。
それでは結論を元に7つの条件を見てみましょう。
1、自分より賢い人がいるときには沈黙
せっかく自分よりも賢い人がいる時、あなたがしゃべればしゃべるほど学ぶチャンスは失われます。
賢い人がいる時には二倍どころか話す100倍聴きましょう。
2、人の話の腰を折らない
賢い人がしゃべっているときに「あっ、それ知ってます」などの無駄な合いの手は話の流れを途切れさせてしまいます。
勿体ないのでやめましょう。
3、答えるときにあわてない
あなたが意見を求められたり、何か話すことを求められたときは焦ってしまい失言してしまいがちです。
特にデリケートな話題に関しては落ち着いて話しましょう。
4、常に的を得た質問をし、筋道だった答えをする
質問力というのは非常に重要になってきます。
自分よりも賢い人に質問をする際、相手が答えやすいように、相手の負担にならないように、相手から何か一つでも多く引き出せるようにしっかりと考えて質問しましょう。
例えばピアノを勉強したいと思ったら「どうやったらピアノが弾けるようになりますか?」なんて無意味な質問は絶対にやめましょう。
5、まずしなければならないことから手をつけ、あと回しにできるものは最後にする
すぐにやる。
これはなかなか意識していないとできないことだと思います。
思い立ったらまずはすぐにやりましょう。
そしてしなければならないこともすぐにやりましょう。
非常に身近な例としては洗い物などがそうです。
すぐに溜まっていくコップ類。
すぐにやりましょう。
こういう日常の細かいところから改善していくことによってすぐにやる癖をつけていくことができます。
「あとでまとめてやろう」なんて考えが頭に浮かんだ時には「すぐやる」と脳に言い聞かせましょう。
脳は非常にインストールがめんどくさいマシンです。
インストールさえ完了してしまえばこっちのもの。
無意識に「意図したように動く」までしっかりとインストールしていきましょう。
6、自分が知らない時は、それを認める。
知ったかぶりを辞めましょう。
本当にこればっかりは誰も得しない人間の謎機能の一つです。
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」
人は答えがわからなくても、わかっているふりをしたがるものだ。
レイダリオ : PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則
なぜこんな非生産的なことをするのか?
優れた人はあらゆることに答えを持っていて弱みを持っていないと、一般に信じられているせいだ。
馬鹿げたことだ。
こんな考え方は現実にそぐわないばかりか、進歩の道を阻む。
タルムードにはいろいろな問題について人々が問題を提起した話がたくさんありますが、その中には最後に「わからない」と書いてあるものもあります。
「わからないときには、わからないと言う」方が蘭薫桂馥に繋がることを示唆しています。
タルムードでは、「自分の舌に「私にはわかりません」という言葉を千回繰り返して教えなさい」といった教えが頻繁に出てくる。
ユダヤ商法
自分が納得できるまで質問することが奨励されているのである。
【ユダヤ人の成功哲学】ユダヤに関するオススメ書籍9選 (サイト内記事)
子孫繁栄という言葉がしっくりこなかったので、それに替わる四字熟語を調べていて蘭薫桂馥にたどり着きました。
メモとしてその他の言い方も記載しておきます。
蘭薫桂馥(らんくんけいふく)→子孫が繁栄することのたとえ。植物の「蘭」と「桂」が立派に成長して香り立つという意味から。
蘭桂騰芳(らんけいとうほう)→子孫が繁栄することのたとえ。植物の「蘭」と「桂」が立派に成長して香り立つという意味から。
支葉碩茂(しようせきも)→本家と分家、一族の全てが繁栄すること。
7、真実を認める
シンプルな一文ですが、これもできそうでなかなかできない人間の謎機能です。
どうしても感情が優先してしまい、「真実<想い」になりがちです。
真実は真実として客観的に認め、それを受け入れられるようにしましょう。
まとめ
言葉を発しなければ失言はしません。
そして黙っているだけで賢人はいろいろと話してくれます。
そして「知らない・知らなかった」と言うだけでさらにどんどん知識と叡智を得ることができる可能性があります。
「知ってます」「わかってます」というだけで学ぶチャンスはその瞬間断ち切られます。
- 魚も人も口をひらかねば、針にかかることがない
- 舌には骨がない。だから注意しなさい
- 宝物のように自分の舌を慎重に扱いなさい
- 口はドアのようなもの、必要な時には開けなければならないが、いつも開いていては用心が悪い
これらも古くからユダヤ人に伝わる格言です。
賢人を目指すなら「とにかく沈黙を守りましょう」。
雄弁で熱心に口説いてきた男性が相づちすらしないほど沈黙を貫き通す状態を賢者モードというのかもしれません。