こんにちは。
Kotaro Studioのこうたろうです。
先日制作を開始した432hzシリーズの楽器シリーズ、第一弾としてフルートとのデュオを開始しました。
愛と調和の周波数〜432hz音楽作品はCuranz Soundsへ!
432hzでの収録方法
まずピアノに関しては生ピアノは使えませんので、サンプリング音源になります。
問題はこのサンプリング音源をフルートとどのように録音するのか?
考えられるプランは大きく分けて2つあります。
- ピアノ伴奏を先に収録してから、フルートを別録りする方法。
- 同時録音する方法。
これらはフルートに限らずボーカルの録音などにも応用できます。
当然ピアノが生楽器の場合はマイキングによって収録しミックス(当スタジオのやり方です)しますが、サンプリング音源の場合はどうしてもこの2種類になります。
今回は2番目の同時録音する方法を模索します。
フルートの録音方法を決める
当スタジオが発信するnoteアカウント『音楽家育成塾』では様々な楽器の収録についてレクチャーしています。
まだ木管や金管の収録方法をアップしていませんが、ざっくり解説すると今回のような企画の場合は、ボーカル同様モノラルで収録しステレオのピアノに対して定位を決めて行く方法と、フルートパート自体もしっかりとステレオで収録し、そのままピアノとフェーダーバランスを中心にポイントを探る方法。
両者とももちろん正解なんてありません。
モノラルで録音したパートだって、複数チャンネルで特殊な効果を演出することも可能ですし、制作のコンセプトによります。
今回は癒しの音響であるということもあり、やはりリバーブ感やディレイ感も大切にしたい、そのままの空間を残したいというスタジオの録音方針をそのままにしたスタイルでやはり無指向性マイクのAB方式でフルートパートをステレオ録音することにしました。
必要なチャンネルは2つ
当然ピアノパートはサンプリング音源ですので、オーディオチャンネルは不要です。
MIDIに関して深く知りたい方は音楽家育成塾のこちらの記事を参考にしてください!
マイクアンプはやはりF3を選択。
ZOOM ( ズーム ) / F3 Field Recorder をサウンドハウスでチェック2チャンネルのシンプルな録音にはやはりF3が現在のところ最強かなと思います。
入力が埋まり、同時録音の際ここからが大変重要になってきますが、二人の奏者がどうやって同じ音をモニターするのか?
当然F3についているヘッドホンアウトは一つ。
そこで便利なのがマルチアウトヘッドホンアンプです。
今回用意したのがマッキーのもの。
MACKIE ( マッキー ) / HM-4 ヘッドホンアンプこれでF3のラインアウトからHM-4のフォンインに接続し、モニターを複数チャンネル確保することができました。
F3からHM-4に接続するにはこちらのケーブルを使用します。
CMP010 オーディオケーブル ステレオミニ フォン 1m
もちろん他の代替方法はたくさんあります。
F3のラインアウトからミキサーに入れる方法や、ラインアウトからシングル出力のヘッドホンアンプにパラアウトする方法(この方法が最も音質は良い)など。
シングル出力のヘッドホンアンプにパラアウトする方法ですと、音質は最高ですが、その個数分電源が必要になるのでその点はデメリットになります。
こちらの記事の真ん中あたりのFXオーディオの物などは特におすすめ!
これでピアニスト、器楽奏者二人が『432hzピアノ音源+フルートの録音音源』を同時にモニターして収録する環境が整いました。
ちなみにモニターヘッドホンは収録用(フルート奏者)にはCLASSIC PRO / CPH7000を使います。
フルートのマイキングはもちろんHD25。
ゼンハイザーHD25は音楽やるなら、録音やるなら必ず一個は持っておいてください。

SENNHEISER HD 25 PLUS
当サイトでも一押しの中の一押し。
本当に素晴らしい音を体験できます。
上位モデルもあるんですが、このHD25の方がいいんです。
サウンドハウスでの価格スタジオの音響顧問:金田式DC録音の五島昭彦氏も絶賛、何個も持っています。

SONY / MDR-CD900ST
これを外すわけにはいきません。
業界では定番中の定番。
オーバーイヤータイプですので長時間のモニター、制作におすすめです。
サウンドハウスでの価格ただし、業界ではどこでも誰でも持っているので持ち出す時は名前を書くなど目印が必要かも?!

CLASSIC PRO / CPH7000
サウンドハウスのオリジナルブランドのモニターヘッドホン。
サウンドハウスでの価格お安く提供してくれていますが、その分余計な加工がされていないため、とても素直でフラットな音を提供してくれます。
非常にコスパのいいモニターヘッドホンです!
そして筆者は今回の企画では録音エンジニア兼プロデューサー兼ピアニストでもあるため、演奏中は耳が痛くならないようにAustrian Audio / Hi-X15を使います。
サウンドハウスでの価格モニターヘッドホンはこのように用途によって使い分けると便利です。
例えばマスタリング作業の際も、音そのものの質に関してはHD25がベストですし、リバーブやディレイ感、空間のことをモニターするのにはAustrian Audio / Hi-X15の方がいいです。
是非みなさんの参考にしてみてください。
プロフィール

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音大を卒業後ピアニストとして活動。
日本で活動後北欧スウェーデンへ。
アーティストLindha Kallerdahlと声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後ドイツ・ケルンに渡りAchim Tangと共にアルバム作品制作。
帰国後、金田式DC録音の第一人者:五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。
独立後音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現:Kotaro Studio)」を結成。
タンゴやクラシックなどアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
大阪ベンチャー研究会にて『芸術家皆起業論~変化する社会の中、芸術家で在り続けるために』を講演。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加。
村上宏治氏の元で本格的に写真、映像技術を学ぶ。
祖父母の在宅介護をきっかけにプログラムの世界に興味を持ち、株式会社 ジオセンスの代表取締役社長:小林一英氏よりプログラムを学ぶ。
現在はKotaro Studioにて『あなたのためのアートスタジオ』音と絵をテーマに芸術家として活動中。
2023年より誰かのための癒しの場所『Curanz Sounds』をプロデュース。
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