スタジオジャーナル第9回 フランス人のワイン離れ!『なぜ現代人はお酒を飲まなくなったのか?!』

年間約121リットル。

なんの量だと思いますか?

実は「1850年、フランスが国内のワイン消費量の統計を始めた初年度のフランス人一人当たりの年間消費量」だそうです。

そんなフランスのワイン事情に関する記事を見かけたので「若者のお酒離れ」がなぜ進むのか?

について一般的に言われていることにトンデモ持論も加えながら考察していきたいと思います。

一人当たりの消費量

フランスでワインの消費量に関する統計を取るようになったのは1850年。

統計開始当時の消費量は、年間平均約121リットル。

3リットルの箱ワインが60箱。。。

なので、意外ですがそんなに多くないのかも?

今はお酒を辞めましたがアル中寸前まで行きそうだったころの筆者は1日にワイン1.5リットル。

3リットルの箱ワインがマックスで飲んでいる時で2日で空。

なので、少なくみても年間350リットル程度は飲んでいたことになります。

フランスの統計でのピーク時で1926年に平均136リットルを記録しているそうです。

戦後の状況

第二次世界大戦後のフランスでの生活水準は低いままで、1954年の国勢調査では、屋内トイレがある家が25%。

浴槽、シャワー、セントラルヒーティングを完備している家庭はフランス全体の10%程度だったそうです。

1960年代に入り、発展していくフランス。

そこから食生活や、人々の生活の水準も大きく変化して行ったと言われています。

1980年代頃には1人当たり年間約95リットル。

1990年代には71リットル。

2000年代には58リットルと、時代とともにワイン消費量は大幅に減少していっているようです。。

最新のデータでは年間約40リットルにまで落ち込んでいると言われています。

ソバーキュリアス〜若者のお酒離れ

フランスでは日常的にワインを飲む成人の割合は全体の16%だそうです。

  • 男性が23%
  • 女性が11%
  • 15~24歳で1%
  • 25~34歳で5%
  • 66歳以上で38%

25歳〜34歳で5%というデータ、そして35歳から66歳までのデータが出ていないのがなんとも不思議ではありますが、飲まない人の多さは伝わってきますよね。

ソバーキュリアスも増加!?

下戸というわけじゃないんだけど、あえてわざわざお酒飲まないよ。。。

というスタイルのことを指すそうです。

健康志向だったり、合理主義の方だったり、理由は様々でしょうが、20世紀では大酒呑みはどこか「かっこいい」風潮が色濃かったですが、21世紀ではあえて飲まない人の方が『しっかり自己管理ができている人』『むやみにハードドラックには手を出さない人』という印象を持たれる傾向があるようです。

オクトーバーフェスでもノンアルブースが・・・

ビール純粋令で有名な世界有数のビール大国、ドイツで行われるオクトーバーフェスティバルでもノンアルコールビールブースが誕生したことで数年前に話題になりました。

ソバーキュリアス用ゾーンということでしょう。

それくらい世界的にソバーキュリアスが浸透してきているということを感じさせてくれます。

なぜ現代人はお酒を飲まなくなったのか?!

さて、本日の記事の確信に迫りたいと思います。

なぜ飲まなくなったのか?

日本だけであれば昭和文化からの移行、各種ハラスメントの影響など答えはわかりますが、全世界的にみても、ソバーキュリアスって言葉が生まれるくらい減ってきている。

これはどんな理由が考えられるでしょうか?

一般的に言われていることに加え、筆者独自の見解を織り交ぜながら考察していきたいと思います。

筆者の見解の方向性としては主に、なぜ飲まなくなったのか?

よりも、なぜ昔の人はアルコールを飲む必要があったのか?

そして現代人は飲まなくてよくなったのか?

という点に注目しています。

1、安全な飲料水が他にあるから。

イギリスではエールビールが誕生しましたが、その昔、子供たちまでビールを飲んでいたんだそうです。

これは決して海外の古い教育文化だったり、酒に強い大人に育てるためだったり、生まれつき酒に強い人が多かったり(遺伝子的に強い弱いはあるそうですが。。。)するためではありません。

安全な飲み物だったからです。

水道をひねれば安全な水(安全の定義は難しいですが、ただちに命の危険が生じない飲料水としましょう。)が飲める現代の日本では考えられないことですが、20世紀以前の世界では安全な飲み物を確保するのは至難の業でした。

エールビールを子供たちが飲んでいたのは、親としてもよくわからない水や、腐っているかどうかわからない謎の果物ジュースよりも、ビールの方が安全だったからです。

日本ではアルコール度数1%を超えるアルコール飲料水の個人醸造は現在禁止されていますが、ビール作りって実は意外に簡単なんです!

ビールは生産段階で一度完全に無菌状態までボイルします。

そのため、酵母菌を投入する頃には酵母菌以外の菌は液体の中に混入しないんですね。

さらに重要なことは・・・

なんと、雑菌が混ざった場合というのは臭いや味で一発でわかってしまうんです。

もっと細かくいうと雑菌が混入したビールは栓を開けた時に泡が手品のように次々生成されて溢れ出してきたりするケースもあります。
雑菌が入っているかどうか、一目瞭然です。

つまりビール作りの失敗。

『これは安全な水かどうか?』

無味無臭の場合、怖いですよね。

もちろん沸騰させれば飲めますが、子供たちが間違って危ない菌が入った水を飲んでしまっては大変。

そんなリスクを背負うくらいなら最初から間違いなく酵母菌だけが入っているビールを飲んでもらおうというわけです。

おまけに当然ですが、管理さえしっかりすれば常温でも長期保存が可能なんです。

イギリスで古くから主流だったエールビールは上面発酵ビールですので、発酵タンクの下から水圧で出せるためさらに雑菌の混入率は低下します。

というわけですが、現代ではイギリスだろうがフランスだろうがAmazonでポチれば間違いなく安全な飲料水は確保できます。

安全を考慮して子供たちにビールを飲ませる必要がなくなったというわけです。

2、暗殺防止に使っていた?!

さて、こちらはまさにトンデモ持論であり、完全な筆者の勝手な想像です。

想像なんですが・・・一理あるんじゃないか?

ということで是非読んでみてください。

ワイン、ビール、その他発酵系の飲食物というのは基本的に同じですが、ベースとなる味がそれぞれありますよね。

世界中で問題視されているレイプドラッグを知っていますか?

映画ハングオーバーでもレイプドラッグは登場しますが、要するに夜のバーやクラブでお酒の中に薬を入れて昏睡状態にし、そのまま犯罪の被害にあってしまうというもの。

海外で奢ってもらったドリンクや、出された飲み物を無闇に信用して飲んではいけないのはこのためですよね。

で、このレイプドラッグが使われる飲み物というのがお酒・・・

お酒の中でも多そうなのが・・。(映画や海外ドラマなどのイメージから得た筆者の想像です)

インスタ映えしそうなキラキラしたカクテルや、バーテンダーが時間をかけて作った複雑なレシピが織り交ぜられたカクテルだったりするわけです。

もちろんワインやビールに混ぜられるケースもあるので注意してくださいね。

これ、なんでカクテルが多そう(そういうイメージがついているか)かというと、味が複雑だからなんですよね。

とまあそもそもカクテルというのは大雑把に言うと混入物だらけの飲み物なわけです。

筆者は元大酒飲みで大の酒好きでしたが、知ってるカクテルの味なんてせいぜい超有名どころの数十種類程度でしょう。

世界には数百、数千、オリジナル入れるとほぼ無数にあるレシピ。

当然海外旅行でハメを外して飲む現地オリジナルのカクテルの味なんかわかんないですよね。

ところが、ワインやビールなんかのベースの味が変わらない飲み物というのは、ドラッグと言わず何か混ぜ物があったらすぐにわかってしまうわけです。

ワインを例にとっても、フランス全土でワインの品質を管理することで暗殺対象となりそうな要人などが香りを嗅いだだけで『何か混ざっている』とすぐにわかるでしょう。

ちなみにドイツでビール純粋例が発令されたのは1516年4月23日。
バイエルン公ヴィルヘルム4世が制定した法であり、「ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」という内容の一文で有名ですが、どうでしょうか。。。
暗殺防止説・・・
筆者がヴィルヘルム4世だったら自分自身で混ぜ物の判別ができるように・・・出すかもな・・・と考えた次第なんです。

例えばピノノワールを使ったブルゴーニュワイン、ワイン用のぶどうをつくる畑の横の道で自動車が通る台数によって排気ガスの味が入るといった話もあります。

中世ヨーロッパの時代、パーティー会場でブルゴーニュが出た。

要人たちが乾杯!

まあこれは想像に過ぎませんが、ほとんどの要人はおそらく飲む前に香りで『混入物がある!』とわかったことでしょう。

これは1の理由とも共通する項目ではありますが、こういった様々な理由からその昔、『アルコールは安全な飲み物だった。』というわけなんですね。

3、健康志向

日本でも酒は百薬の長なんて言われたりしていた時代がありました。

しかし21世紀に入り、なんら科学的根拠がない出鱈目だったことが暴かれています。

脳細胞は壊れる。。。これは事実です。

なかなかヘビーなドラッグです。。。これも事実です。

脳細胞が壊れるからアホになる。

デメリットしかないのは明白です。

あと塩分が増えて行ったりと言い出したらキリがないのでこの辺にしておきましょう。

4、非合理的

飲酒をするとアホになる。

3の理由とも混じります。

で、アホになるとなんにもできなくなります。

超合理主義的な人間からすれば、人生とは、『仕事(用事)』→『充電(睡眠)』→『仕事(用事)』→『充電(睡眠)』のループという考えの方もいらっしゃいます。

筆者も割とここに近い考え方になってきていますし、筆者が大酒飲みから酒をやめたのはこの4の理由が非常に強いです。

つまり、酒を飲むとアホになる、アホになると考えられなくなる、作業ができなくなる。

何も生み出されませんし、何も学べません。(令和の時代の話)

もちろん昭和時代は飲酒は仕事の一つでしたので、筆者も時代が昭和ならまず酒をやめるなんて発想はなかったと思います。

現代では仕事の一つなんて発言したら社会的な大問題にまで発展するでしょうし、この個人の合理性を追及させてもらえる時代になりました。

というわけで若い世代の中にはこの『4』の理由が強い!!!!

という方が結構多いのではないかと想像しています。

まとめ

以上が若者がお酒を飲まなくなった理由として考察したことでした。

やはり安全な水が確実にゲットできる時代になるのと関連しているような気がします。

ガスをピピピ。

電気ポットでピピピ。

なんてお気軽に煮沸消毒もできない時代。

仮に煮沸消毒できても清潔に維持&保管ができない時代。

ブリタにドバッ!

浄水器オン!

Amazonでポチッ。

もできない時代。

誰がどこからどんな混ぜ物を入れてくるかわからない時代。

アルコールを選択するのは超合理的だったことでしょう。

また、フランスのワイン統計に限って言えば、移民政策も多少は影響しているといえないでしょうか?

やはり本日の4つの考察どれも全く関係なく、そもそも宗教上の理由でお酒を飲まなかったりする人もいらっしゃるわけです。

また、近年のストロングゼロブームにも見られるように、度数の強いもの、『手っ取り早く酔えるもの』が好まれる傾向になっているのも関係しているかもしれません。

日本も移民政策が進めば、日本酒の消費量はさらに落ち込んでいくことでしょう。

日本酒はやはりグローバルに戦っていくためには相当独特な存在であると感じます。

みなさんの参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

こうたろう

元ピアニストでフォトグラファー&サウンドデザイナー
ミュージシャンだった父の音楽スタジオと、モデルだった母の仕事場であるフォトスタジオの現像ルームが子供時代の遊び場という恵まれた環境で育つ。
音楽大学を卒業後ピアニストとして活動を開始。
自身のピアノトリオで活動後北欧スウェーデンにてヨーテポリを拠点に活動するシンガーアーティストLindha Kallerdahlとセッションを重ね声帯とピアノによる即興哲学を研究。
その後単身ドイツ・ケルンへ渡独。
ドイツから帰国後ピアノソロ作品アルバムと共に同時リリース。
金田式電流伝送DC録音の第一人者である五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入りし、活動を開始。
独立後、音楽プロデューサーとして音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックを中心としたアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
現在は元ピアニストの経験を生かしたミュージシャンのライブフォトを得意としながら、肖像写真、動物写真、自然写真を中心にミュージックビデオの制作などオーディオ技術も得意とするフォトグラファーとして活動中。