タンゴショー本番中に起こった事故!?

アルゼンチン音楽フェス in バラデロ 2022開催!

2月、アルゼンチンは夏。夜風も涼しく過ごしやすくなってきている頃。

47回も続く、夏のアルゼンチンポピュラー音楽フェスティバル in Baradero (バラデロ)が今年も開催されました。

こちらはリハーサル中の風景!

バラデロは、1615年に設立された、ブエノスアイレス州で最も古い街です!

例年このフェスティバルを楽しみにしている人も多く、今年の開催は2月11、12、13日の3日間でした。

「アルゼンチンポピュラー音楽」の祭典なので、参加するアーティストたちは、タンゴ、フォルクローレ、フォルクローレ+フュージョン、ポップスなど、演奏もダンスもあり各日7〜9グループが出演し、それぞれの日が約6時間の音楽づくしフェスティバルです。

チケットはいくらくらい?中央席 1500 ペソ[約14.3ドル](当日券1700ペソ[約16.1ドル])【3日間通し券 4000ペソ[約38ドル]】
サイド席 1200ペソ[約11.5ドル](当日券1400ペソ[約13.3ドル])【3日間通し券 3000ペソ[約28.5ドル]】
一般席 700ペソ[約6.6ドル](当日券900ペソ[約8.6ドル])【3日間通し券 1800ペソ[約17.1ドル]】
(注:2022年の価格なので変動あり、またドル換算は公式レートで行っています。)

その時悲劇は起こった

フェスティバルも大詰め。

3日目のフェスティバル中に悲劇が起こりました。

大きなフェスティバル、そして多数のグループが参加する時には、時間配分や、楽器の移動セッティングの関係で、曲のプログラム内容が急遽変更されることも多く、タンゴショーのグループ「Tango Porteño」(タンゴポルテーニョ)のショー中にもその変更が必要となりました。

会場スタッフ、各グループのディレクター、たくさんの指示が飛び交う中、

舞台袖から「最後の2曲カット!」と、出待ちをしたいた歌手が叫びました。

この時、すでにコントラバス奏者にはカットの旨が伝わっていたので、本来コントラバス奏者が皆に伝達する役目をする予定にはなっていたのですが、伝達できたかどうか不安になった歌手は、自分の歌のイントロを演奏し始めたミュージシャンのできるだけ近い位置を通って、皆に ”最後の2曲がカット” されることを伝えようとします。

かっこよく登場して、観客にはバレないように、伝達をしていたのですが、中央の位置くらいにきたときに、悲劇が起こってしまいます。

その映像がこちら。

立ち上がった時は、観客からも拍手喝采。

そして、苦痛の表情で歌い続け、ショーの最後まで歌手として演じ続けた彼。

ですが、曲の途中の表情からもわかるように、かなり辛そうです。(右腕を負傷しています)

ショーの後、心配な眼差しで近寄るメンバーには、「いや、大丈夫じゃない・・・」と本心を伝えていました。

救急搬送

その後、救急車が到着。

簡易的に腕を支えていたものの、それだけではどうにもならず、結局病院へ行くことになりました。

ギブスで固めて戻ってきた彼、結果右腕(特に肘の外側の骨)が骨折。田舎の病院では夜が遅かったこともあり、手術も何もできないため、ブエノスアイレスの中心地へ戻り後日正式な診断と、手術になるそうです。

全治1〜2ヶ月との予想です

この歌手は誰?!

苦痛を乗り越え、最後まで歌い切った、歌手の中の歌手。

関係者も「彼の歌手精神の新たな一面を発見した」と喝采していました。

そんな彼は、一体誰なのでしょう。

名前

Roberto Minondi ロベルト・ミノンディ

所属バンド

Romantica Milonguera (ロマンティカ・ミロンゲーラ)

Tango Porteño 専属歌手

など。

ロマンティカ・ミロンゲーラは、ツアーして各地を周り、世界的にも人気の、ファンの多いタンゴバンド。時に、ミロンガ(ダンス会場)で大活躍しています。

余談

先ほどはアクシデントだけをピックアップしてしまいましたが、フェスティバル中のタンゴポルテーニョの演奏の様子は、こちらから↓↓↓

また、ブエノスアイレスにお越しの際は、フェスティバルがなくても、

このタンゴポルテーニョのショーを本拠地でご覧いただくことができます。

タンゴポルテーニョ公式サイトはこちら

また、他にもタンゴショーを楽しめる会場がブエノスアイレスにはたくさんあります。

おすすめタンゴショー6選

ブエノスアイレスを訪れた際には、ぜひ、タンゴは聞いてみたいですね!

そして、何よりも、負傷した彼が頭やあご、歯などからこけていなかったことが、不幸中の幸いでもあります。腕の負傷は辛いですが、片手を駆使して、当日も車の運転をして帰宅していました。早い完治を願うばかりです。

Shino
Shino
大長 志野
2011年より南米アルゼンチン・ブエノスアイレスで生活。
現地のタンゴシーンで数々の作品に携わり、作品をリリース。
ブエノスアイレスではタンゴ楽団Barrio Shinoを結成して活動。
2018年には同バンドにてアルゼンチンタンゴの巨匠:ロベルト・アルバレスをゲストに迎えた「Festejando」をリリース。
2021年より正式にアルゼンチンへ移住し、現地のタンゴシーンでタンゴピアニスト兼アレンジャーとして活躍。
Kotaro Studioにて写真撮影、録音技術 & 映像、音響編集技術講座を修了し2022年よりスタジオ内ブログにてカメラやマイクの初心者向けの記事の更新や動画のカラーグレーディングも担当。