Contents menu
- ピックアップした11のルール
- ルール1:一度のトレードで資金の1/10以上損失が出るようなリスクは取らない。
- ルール2:常にストップロス注文を使う。利益を損失にしない。(含み益が出たら、ストップロス注文等でそれが含み損に陥らない状態にする。)
- ルール3:トレンドが分からない時は取引しない。トレンドに逆らった取引はしない。
- ルール4:取引で儲けた余剰利益は別の口座に置く。
- ルール5:損失を平均化しない。(ナンピンはしない)
- ルール6:ストップロス注文を置いたらキャンセルしない。
- ルール7:価格が低いとか高いからと言って買ったり売ったりしない。(値頃感で取引しない)
- ルール8:負けポジションをヘッジしない。
- ルール9:長い期間での取引で儲けた時は、トレードを避ける。規律ある計画的な取引プログラムを維持する必要がある。
- ルール10:天井や底を推測しようとしない。本当に天井か底かは市場が見せてくれる。
- ルール11:盲目な人のアドバイスに従わない。
- まとめ
※この記事は2020年11月4日に更新されました。
完全なアナログ時代に米英の博物館で資料を徹底調査し、独自の分析手法を数多く編み出したウィリアム・ギャン。
彼の生涯勝率は8割とも言われています。
1929年の世界恐慌も一年以上前から予測していたと言われており、今も崇拝者の多いカリスマ投資家です。
そんなウィリアム・ギャンの28のルールですが、イチイチ28個もルールチェックするのは大変です。
そこで、本日は28のルールの中から他の先人たちも口を揃えて言っていることをまとめてピックアップし、11のルールにスリム化してみました。
投資には生かせないかもしれませんが、投機をする場合は知っておいて損はないかと思いますので是非チェックしてみてください。
【植物で例える】投機と投資の違いとは・・・?! (サイト内記事)
【しっかり学ぶ人限定オススメ本】投資をするなら必ずゲットしたい7冊の本 (サイト内記事)
ピックアップした11のルール

ルール1:一度のトレードで資金の1/10以上損失が出るようなリスクは取らない。
一度にまとまった額のポジションを取るのは危険です。
同時に状況にもよりますが、利確も一度にまとめてやるよりも一部利確したり、しながら調整しリスクを調整していきましょう。
ルール2:常にストップロス注文を使う。利益を損失にしない。(含み益が出たら、ストップロス注文等でそれが含み損に陥らない状態にする。)
これは個人的には必須だと思っています。
投機の場合は必ず逆指値注文で非常線、命綱を張っておくべきです。
こういう命綱を付けておく辺りが投機とギャンブルの大きな差となってきます。
また、相場が上昇していく場合も徐々に逆指値の非常線を上げていくことで万が一の際の大きな損失を回避しつつ、利益を確定することができます。
損切はこういった強制力のあるものでなければなかなか難しいので必ず損切りラインを最初に決めてしまいましょう。
命綱も無条件で発動するはずです。。。気づいたら綱に吊られていた(損切りできていた)状態がベストです。
9.11以降の悲惨な日々、国中が感情に揺れ動かされていたとき、あるいは2008年の9月19日から10月10日にダウ平均が3600ポイント下落したとき、私はコンピュータを抱きしめたい気持ちになった。
レイダリオ : PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則
何が起きてもコンピューターはクールなままだった。
ルール3:トレンドが分からない時は取引しない。トレンドに逆らった取引はしない。
トレンドが見えていない状態の時はギャンブル性が高くなります。
必ずそれぞれにトレンドを示すポイントを定義し、なんらかのトレンドを感じた場合のみマーケットに入るようにしましょう。
ルール4:取引で儲けた余剰利益は別の口座に置く。
これも忘れがちですが大切なことだと思います。
基本的に投資・投機は複数口座に分けて行った方が心理的にも運用しやすいと言えます。
筆者は長期投資・中期投機・トレード用と3種類の口座で使い分けています。
長期投資には現物の金も保有しています。
中期投機やトレードで得た利益の一部、またはほとんどを長期投資に回すなど、リスクの分散とリスク管理が精神的安定性を保ったトレードに繋がります。
ルール9にも繋がりますが、一時的に増大したリスク許容度の鎮静化効果も期待できます。
ルール5:損失を平均化しない。(ナンピンはしない)
ナンピンをするということは、基本的には損切りし損なったとみていいと思います。
ナンピンを検討しなければいけないポイントまで来ているということは潔く負けを認めて新しく戦略を建て直した方がいい結果に繋がるケースが経験上多かったです。
強いトレンドを感じつつの一時的な短期のナンピンなど状況に応じて受け入れるのもいいですが、基本的にナンピンしないでいいようにしっかりと逆指値注文で命綱を付けておきましょう。
ルール6:ストップロス注文を置いたらキャンセルしない。
逆指値の値を変更するということは必ずマーケットのバイアスにかかっています。
バイアスが掛かっていない状態で入れた自身のルールに忠実に従いましょう。
バイアスに関してのかなり詳細な解説はこちらの書籍がオススメです。
ルール7:価格が低いとか高いからと言って買ったり売ったりしない。(値頃感で取引しない)
投機をしていると、落ちるナイフを掴みたくなります。
落ちるナイフは絶対に掴んではいけません。
床に刺さってから誰かが拾って机の上に置いてからでも遅くはないほどです。
急落した銘柄やポジションに飛びついたりしないよう、ナイフが落ちているからこそ冷静に判断しましょう。
「安すぎる」という銘柄はしばしばさらに下がっていくからだ。
引用:ジム・クレイマーの“ローリスク”株式必勝講座
ルール8:負けポジションをヘッジしない。
ギャンのルールでは、「ある商品をロングしていてそれが下がり始めたら、ヘッジするために他の商品をショートしてはいけない。市場から出る。損を確定し、次の機会を待つ。」とされています。

ルール9:長い期間での取引で儲けた時は、トレードを避ける。規律ある計画的な取引プログラムを維持する必要がある。
大きく儲けた後にすぐに買いなおしたり、儲けた余裕から充分な調査をせずに新しくポジションを取ったりして大失敗した経験はないでしょうか?
大きく儲けた時は心理的にリスク許容度が一時的に過大になっていることがあります。
一度立ち止まって新たにリスク許容度を分析し、充分な計画を立てましょう。
ルール4のように、儲け分を長期投資に回すことで、リスク許容度を鎮静化することに役立ちます。
ルール10:天井や底を推測しようとしない。本当に天井か底かは市場が見せてくれる。
「頭と尻尾はくれてやれ」投資の名格言です。
天井と底を推測しても当たりません。
天井と底を当てることに使う時間と労力でトレンドを見極めた方が勝率は上がります。
ルール11:盲目な人のアドバイスに従わない。
とにかく誰かの意見を鵜呑みにしない。
3つの猿を守りましょう。
「見ザル・聴かザル・従わザル」です。
誰かの意見やアドバイスは参考にし、自分自身の失敗経験などと複合的に連結させて自分だけの武器を創り上げましょう。
【防御術】アナリストに誘導されないために知るべき3つの真実 (サイト内記事)
まとめ
ここでルール11です。
これらの11個のルールも、ギャンの28のルールも従わザル。
決して鵜呑みにして従わないようにしましょう。
あなたが積み重ねてきた失敗が裏付けとなり、強い武器に育っていくはずです。
みなさんの参考になれば幸いです。