動画編集ソフトの選び方【Final Cut Pro を選んだ方がいい人は?!】

本日は動画編集ソフトFinal Cut proについて選んだ方がいい人、そして別のソフトの方がいい人などを動画編集者、カメラマンの両視点から考察していきたいと思います。

Appleの人はFinal Cut Proというと少し早計です。

なにせ三大動画編集ソフトの中でもWindowsの人はプレミアかダビンチの二択になりますが、Appleの人はファイナルカットプロを含めた3種類から選ぶことになります。
せっかく選択肢が豊富なのでじっくり考察していきましょう。

 

三大動画編集ソフトをざっくり把握

会社Windows Mac 価格特徴
Premiere ProAdobe¥2,480円 (税別)/ 月(サブスク)サブスクリプション。
DaVinci ResolveBlackmagic Design¥39,578 (税込価格)(買い切り)同社のカメラを買うとついてくる。
Final Cut ProApple×¥36,800 (税別)(買い切り)Macでしか使えない。

ざっくりと把握するとこんな感じになります。

このテーブルでメリット・デメリットがうっすらと見えてくるかと思います。

もう少しじっくりみていきましょう。

Premiere Pro

  メリット1 

最大のメリットはやはりサブスクであるということ。

 

このメリットは逆を返せばデメリットに感じる方もいるかもしれません。

しかし、年に一回のイベントの映像編集だけする人とか、数ヶ月に一回だけ使う人、動画編集や映像はメインの仕事ではないけど、必要な方など需要は計り知れません。

使いたい時だけ借りていらなくなったら解除という非常に便利な仕組みになっています。

  メリット2 

業界標準感が強い!

 

アドビ製品はやはり業界標準は今でも強いです。

もうこういったコンテンツ制作の世界では老舗中の老舗ですので、大手のスタジオを初めて小規模なスタジオであっても導入しているところは多いです。

そのため、フリーランスではなく、どこかのスタジオに就職したい、制作会社で狙っているところがあるなど、それこそ「業界に入りたい」方はプレミアを覚えておいて損になることはまずないでしょう。

NGポイント!

当然ですがサブスクはデメリットに感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ダビンチやファイナルカットが買い切りなだけに余計高く感じてしまう方もいるかもしれません。

仕事で使うのであればほぼこの先ずっと毎月の固定費がかかってくるわけです。

ただし、動画編集や映像関係は単価も高いですので、しっかり仕事として安定して受注できれば、そんなに気にならない金額であると言えます。

あと、最近ではソフトの動作が非常に不安定だという噂もちらほら聞こえてきます。

ソフトウェアの動作不安定は本当に作業効率が下がりますし、なによりもストレスになり、いい制作ができません。

ベネズエラの事件

さて、すでに過去のニュースとなっているのと、あんまり話題にもならなかったので忘れている方も多いかもしれませんが、数年前にベネズエラ政府とアメリカ政府の政治的な関係性からベネズエラ国民はアドビ製品を使えなくするという措置をアドビは決定しています。

いろいろあるのはわかります。

そういうことを言い出したら日本も中国製のドローンは規制がどんどん進んでいますし、政治的な何かが理由になるのはわかるのですが。。。

ベネズエラのクリエーターはどうなるんだ?

ただそれだけです。

ある日突然「日本人はアドビ使えません」って言われたらどうしますか?

まあ仕方ないんですが、政治的な何かでささっと「この国のユーザーは今日から使えません」的なことをする会社のソフトは個人的には気合入れて覚えようという気力がちょっとなくなってしまいます。

DaVinci Resolve

  メリット1 

買い切りであること!

 

これはやっぱり嬉しいし、スッキリするという方も多いのではないでしょうか?

  メリット2 

無償版でかなりの機能まで使えるので操作を覚えたりしやすく導入のハードルが低い!

 

なんといってもダビンチは無償版の機能が豪華すぎることで有名です。

ほぼ無償版でことが足りてしまう方も多いのではないでしょうか。

これは筆者の個人的な感想ですが、お仕事で必要な機能だけピンポイントで有償版へ。。。なっていると感じました。

例えばフリッカーの処理なんかも無償版でも動画を重ねて数フレームずらして・・・など手動でも対処できますが、有償版だとボタン一つで処理できたり。

これは現在のCEOが動画制作の初心者や学生の参入ハードルをできるだけ下げたいという想いで無償版を出してくれているそうです。

NGポイント!

一方でデメリットはブラックマジック社のカメラや一部のデバイスを購入すると必ずセットでついてくるので、それ自体はそりゃ有難いんですが、なんとなーーーくです、なんとなーーーくですがもったいないというか、損した気になったりしませんか?

カメラと同時にソフトを買ったらダビンチは1万円で買えるよ〜とか。

ライセンスなし版は1万円引き〜とか。

機器購入時にちょっとでもソフトの価値を高めてくれる演出があると嬉しいですよね。

ブラックマジックのカメラを買う人はWindowsでもMacでも動作するダビンチ一択?!になるかもしれません。

グラフィックボードに依存する

ダビンチのソフトウェアは設計上GPUの性能に強く依存するように設計されています。

エヌビディア製のいいグラボなんかを積んでいるとより一層のサクサク感を味わえますが、いいCPUやメモリを積んでいてもグラボが性能低かったらダメ・・・ということがあるようです。

どこかで聞いた話ですが、ダビンチのソフト事態がそもそもメモリを22Gまでしか使っていないと耳にしたことがあります。

そりゃせっかく32Gや64G積んでもなんだかな〜と感じてしまいますよね。

Macの場合だとM1で動かしてみたところ、そんなに外付けGPUが必要〜というのを痛感することはありませんでしたが、GPU依存が強い以上どうしても自作系のWindowsパソコンが有利になってきます。

Final Cut Pro

  メリット1 

買い切りであること!

 

こちらもダビンチ同様買い切り仕様となっています。

  メリット2 

Apple純正!

 

これは結構重要で、ソフトウェアのアップデート情報などもOSと一緒にできてしまいますし、アプリストアで完結できるのは何かと便利です。

さらにやはり純正ですからその時代の最新のMacを買っていればとりあえず最速で動きます。

ダビンチは比較的AppleのOSやアップデートに注視してメンテナンスしているそうですが、やはり社外製品となると、OSのアップデート情報が出てからメンテナンスに入るので純正に比べるとタイムラグがあるのは仕方のないことです。

例えば今回のようにM1になりました・・・

なんて時に、ファイナルカットだとすでに対応済みの状態でM1Macに買い替えられるわけです。

こんな時にプレミアなんかを使っていると、「うーーんどれくらいの期間ロゼッタで動かすんだろうか。。。」と不安になってしまいますよね。

純正はやっぱり強いです。

NGポイント!

というわけでMacは3種類から選べるということになりますが、ファイナルカットだけに焦点を絞るとやはりMacしか使えないという見方になってしまいます。

というわけでやっぱりゴリゴリのApple信者じゃないと選択しにくいというのはあるかと思います。

プレミアのところでも触れましたが、やはりどこのスタジオにいってもとりあえずあるのはファイナルカットじゃなくて、プレミアという感じですので、ファイナルカットは個人やフリーランサー、一匹狼で活動するクリエイターや編集マンに向いていると言えます。

それぞれの向いている人

Premiere Proに向いている人

  • 個人ではなく制作会社やどこかのスタジオに入社しようと考えている方。
  • 個人経営の塾や音楽教室経営の方など、イベントでのみ動画編集を使う方。
  • フォトショやイラレなどアドビの他のアプリが外せない方。

DaVinci Resolveに向いている人

  • 映像機器はブラックマジック一択!という方。
  • とにかくカラーグレーディングを極めたい方。
  • 自作PCを持っていてグラフィックボードにも力を入れている方。
  • 将来動画編集スキルを身に付けたい中高生の方(無償版)。

Final Cut Proに向いている人

  • Appleを使っていていろいろ考えるのが面倒な方。
  • ブラックマジック以外のカメラを使っている、または狙っている方。

まとめ:Final Cut Proを選ぶ人

Final Cut Proを選ぶ人は、Appleを使っていてブラックマジック社のカメラ以外の物に強く魅かれている人ということになります。

筆者はまさにこのタイプとなっていて、ダビンチを選択するということは購入するカメラを選ぶ時にどうしてもバイアスがかかってしまうのではないか?という懸念を感じていたためファイナルカットにしました。

ファイナルカットだと、買い切りでなおかつ、カメラを購入、選ぶ際にバイアスに縛られることはありません。

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みなさんの参考になれば幸いです。

こうたろう

服部 洸太郎

フォトグラファー&サウンドデザイナー
ミュージシャンだった父の音楽スタジオと、モデルだった母の仕事場であるフォトスタジオの現像ルームが子供時代の遊び場という恵まれた環境で育つ。
音楽大学を卒業後ピアニストとして活動を開始。
自身のピアノトリオで活動後単身ドイツ・ケルンへ渡独。
ケルンを拠点に活動するアーティストAchim Tangと共に「ピアノとコントラバスのためのソナタ」を制作。
ドイツから帰国後ピアノソロ作品アルバムと共に同時リリース。
金田式電流伝送DC録音の第一人者である五島昭彦氏のスタジオ「タイムマシンレコード」にアシスタントとして弟子入り。
独立後、音楽プロデューサーとして音楽レーベル「芸術工房Pinocoa(現在はKotaro Studioに統合)」を立ち上げ、タンゴやクラシックを中心としたアコースティック音楽作品を多数プロデュース。
その後、秋山庄太郎氏後継の写真スタジオ「村上アーカイブス」でサウンドデザイナー兼音響担当として映像制作チームに参加し、本格的に写真、映像技術を学ぶ。
現在は元ピアニストの経験を生かしたミュージシャンのライブフォトを得意としながら、肖像写真、動物写真、自然写真を中心にミュージックビデオの制作などオーディオ技術も得意とするフォトグラファーとして活動中。

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